おととし4月、下関市内の中学校で当時中学3年生の女子生徒が自殺した問題で、県警は捜査に関する資料を部分開示しました。資料はほとんどが黒塗りで、亡くなった現場の状況がわかる程度のものでした。部分開示された捜査関連資料を受け取ったのはおととし4月に通っていた中学校で自殺した下関市の安部直美さんの父、慶光さんです。直美さんの遺品の中からは「死んだらもういじめられないですむ」と書かれたメモが見つかっています。当初「いじめ」の存在を否定していた市教委もその後の調査で「いじめ」を認めましたが、自殺との直接的な因果関係は「わからない」としています。部分開示された捜査関連の資料は、検視結果報告書など88枚に及びます。ほとんどが黒塗りで、亡くなった現場の状況と、両親と救急隊の事情聴取内容がわかる程度でした。直美さんの自殺については、法務局が「いじめの放置は人権侵害にあたる」と認定しましたが、今年7月に出た調査資料はほとんど黒塗りでした。
佐世保の銃乱射事件は衝撃が広がっています。山口県警は県内におよそ2,200人いる銃の許可証の所持者に一斉検査を行うよう指示しました。長崎県佐世保市のスポーツクラブで起きた銃乱射事件は、一瞬にして2人の命を奪い、8人にけがを負わせました。死亡した容疑者の男は公安委員会から正規に許可証を得てライフル銃を持ち、犯行に及びました。山口県内で散弾銃やライフル銃などの所持許可を受けている人は2,229人で、4,137丁の銃器を一般の人が保管しています。佐世保の事件を受けて県警では銃の所持者らに立ち入り検査をするよう、きょう付けで指示しました。また県内の銃砲店およそ15店に対しても原則すべて立ち入り調査を行い、銃や弾が適正に保管されているかなどを確認します。では銃器販売店ではどのように保管しているのでしょうか。山口市内唯一の販売店では銃を店頭に陳列せず、保管庫に収納しています。銃の保管庫は店の関係者以外、立ち入り厳禁です。最初は客に対してカタログを見せるだけで、正式な許可を得て初めて、店頭で銃を手渡しているということです。
岩国市で新庁舎建設費の募金活動をしている団体が、再編計画の中止を求める署名を国に追加提出しました。1,651人分の署名を提出したのは岩国市新庁舎募金の会風≠ナす。募金活動に合わせて再編計画の中止と新庁舎への補助金支給を求める署名も集めています。署名は、これで4,196人分になりました。会では、岩国市議会と岩国市長にも署名簿を提出しました。市議会に対しては、新庁舎建設費の財源を見直す補正予算案に反対しないよう求めました。井原市長は補正予算案を今月26日の12月議会最終日に提案する見通しです。
県立美術館で開かれていた「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」はきのう終了しました。37日間の会期中におよそ3万5,000人の人が訪れました。20世紀初頭に活躍した画家モディリアーニの貴重な作品を紹介する「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」は東京、大阪など全国5か所を巡り山口県が最後の開催地となっていました。先月10日からきのうまでの37日間の会期中におよそ3万5,000人が訪れ、東京、大阪に次ぐ入館者数となりました。特にきのうとおとといの2日間の入館者は合わせて4,000人を超えたということです。
新山口駅の活性化に向けた地元の意見です。小郡商工振興会の会長らが新山口駅周辺への複合商業施設の誘致などを山口市長に要望しました。小郡商工振興会の福井敏彦会長ら7人が市長を訪ね、要望書を手渡しました。振興会では岡山駅などの視察をして研究を重ねてきました。そのうえで、複合商業施設の誘致や新山口駅の通路に飲食店街を併設することなど10項目を求めています。山口市は、新山口駅を交通や物流の拠点として整備する「新山口駅ターミナルパーク構想」を進めています。