2007-12-12
■[Traffic]E233系
移動途上、偶然にも乗り合わせた中央快速線E233系。普段JRを使う習慣機会がほとんどなかった*1だけにデビューから1年近く経った今頃になって初乗りだったり。
いわゆる「走ルンです」シリーズ----京浜東北線209系以降の低コスト車両群----の延長線上にあるモノの、このシリーズ特有の欠点がかなり解消されているのを実感した。
まずは座席。「独特の形状で硬くて座り心地が悪い」というのがこのシリーズ共通の特徴だったけど、中の構造を変えたのか知らないけどビックリするぐらい改善されてた。
外見は同じなので写真を見た時は「またコレかよ…」とウンザリした記憶があるけど、まさか形状を変えずに従来型を上回るモノを出してくるとは夢にも思わなかったよ。
このシリーズ特有の「安っぽさ」も払拭されてきているし、スペック的にも他社の車両と比較して遜色ないレベル。「通勤電車」として考えたら合格ラインに達していると思う。
あの会社も最初からコレを作ってたら----少なくともバネ代をケチったりしてなければ----ここまで悪者扱いされずに済んだんじゃないかとは思う。
もっとも中距離電車に関しては113系2000番台を越えるボックスを作るのは恐らく無理だr…とか書いてて本当に作っちゃったらビックリだけどね。
そもそも中距離電車にロングシート中心の4ドア車を入れて座席数を減らすコト自体が如何なモノかとは思うけど、それを言い出したらキリがないので別の機会に。
E231系で顕著になったいわゆる「隙間風」問題などの車内保温の問題がどの程度改善されるかっちゅうのも1つのポイントになると思う。
「長時間停車以外では真冬の北関東だろうが容赦なく4つの扉を全開にしている」っちゅう問題もある----3ドア車でも同じ扱いらしいけどドアの数が多い分だけ寒い----けど、これは半自動の運用を変えればイイ話。
209系投入からの約15年間「コスト半分・寿命半分・電力半分」を合言葉に「性能半分・サービス半分・品質半分・快適性半分」の車両を投入し続けたという事実、特に中距離各線にこういった車両を大量に投入して快適性を大幅に低下させたという事実に関しては永久に覆らない。
とはいえ、今回のE233系に関してはこの会社の通勤電車としては初めてマトモな評価できる車両なんじゃないかと思う。
最近になって「あの会社だから」と全否定するのではなく、評価できる部分はきちんと評価すべきだと思えるようになってきた。ドコの会社であっても「利用者視点で評価できる部分」は評価して、逆に「サービスダウンになる部分」に関しては批判すべきだと思っている。
「いっそ存在しないものだと考えれば腹も立たない」などと言い放っていた頃のウチを知っている日記読者にとっては信じられない話ですか?w