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年賀状が金券ショップにいっぱいの謎

12月13日10時0分配信 日刊ゲンダイ


 金券ショップに年賀状が大量に集まっている――。今、こんなウワサがまことしやかに伝わっている。で、さっそくある金券ショップに年賀状取材を申し込んだところ「取材依頼の書面が必要」という。普段、取材には割と協力的なところだからガードの堅さにいささか驚いた。
 そこで郵便局員にジカあたりしてみた。年賀状を金券ショップに大量に持ち込むことができるのは彼らと踏んだからだ。すると、仰天話が出るわ出るわ。
「ノルマがもの凄いです。上は、年賀状販売の成果は『民営化の試金石だ』『キミたち郵便局員の営業力を見るためだ』とか言ってハッパをかけてくるんです。集配担当だけじゃなく、保険や貯金担当、さらにパートの“ゆうメイト”までノルマ漬け。本来の仕事のほかにやるんですから、ホント参っちゃいますよ」(30代局員)
 ノルマは郵便局と個人それぞれにあるそうだ。たとえば首都圏では1人5000〜6000枚から1万2000枚になる。自宅や親戚、知人などに売ってもさばける枚数ではない。となると、持っていく先は……。
 前出の30代局員が言う。
「(金券ショップに)段ボール箱ごと売りさばいたり、小分けしたりいろいろ。身元がバレないよう、東京の人は埼玉や千葉などへ、関東近郊の人は東京で売るんです」
 これって、売った局員は損するんじゃないか。
「そうですよ。局員はまず、年賀状を買い取ってノルマ分を達成する。無地の年賀状なら1枚50円だから、5000枚買い取れば25万円郵便局に支払うわけ。金券ショップは45円前後で買い取るから、だいたい2万5000円の持ち出し。痛いですよ」
 別の若手局員は「ネットで一番高く買い取ってくれる店を探して行くんです」と手の内を明かす。
 これって会社が禁じている“買い取り営業”、通称“自爆営業”ではないか。それでもノルマを達成しないと上司から皆の前で叱責罵倒され、査定にも響く。精神疾患になる人もいるようだ。やらざるをえないと嘆く。
 自爆営業は国会でも問題視された。郵政トップは「ノルマはない」と明言しているが、「目標はある」という。郵政残酷物語。年賀状は序章にすぎないかもしれない。

最終更新:12月13日10時0分

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