石原茂雄御前崎市長は13日、本年度末で撤退が決まっている市内の民間バス路線の代替機関として計画している自主運行バスの概要を明らかにした。来年4月1日からは牧之原市との共同運行など計4路線で市民の足を確保することになった。市議会12月定例会で清水澄夫氏(共産)の一般質問に答えた。 答弁などによると、「相良浜岡線」と「相良御前崎線」に相当する路線は牧之原市と共同で自主運行バスを実施する。ルートや料金もほぼ現状を踏襲する。「御前崎線」の浜岡から東の路線は市が単独で自主運行バスを実施する。通学利用がほとんどだった「浜岡循環線」はスクールバスに切り替えるという。 石原市長は相良浜岡線などの路線について「朝夕の高校生を中心とした利用が多く、廃止する訳にはいかない」とした。他の自治体の自主運行バスが住民に利用されず厳しい運営状況に陥っていることに触れ、「ぜひ多くの方に利用していただきたい」と理解を求めた。 また、自主運行バスでは「御前崎線」のルートを見直す方針。住民からの要望に応じ、上の原から比木地区の名波を回り、ぷるる、東町、市役所を経由して市立御前崎総合病院に行く路線などを検討しているという。 年度内に市の地域公共交通会議を開き、料金やダイヤ編成について協議する。来年2月ごろ開催予定の県生活交通確保対策協議会で承認されれば運行が正式決定する。 |