2007年12月13日 19時18分更新
去年、滝川市でいじめを苦に自殺した小学生の遺族や全国の被害者の会の代表らが13日、道を訪れ、「当時の担任に説明を求めても会ってくれないなど、問題はまだ解決していない」と訴えて、道として被害者の立場に立った対応を指導するよう申し入れました。
申し入れを行ったのは11年前、福岡県でいじめによって中学生の息子を亡くした「全国いじめ被害者の会」の代表の大沢秀明さんや、去年、滝川市で自殺した小学6年生の女の子の遺族らあわせて5人です。
このうち、滝川市の小学6年生の親せきの男性は「当時の担任の先生に『真相を知りたい』と言って面会を求めても会ってもらえず、納得がいかない」と訴えました。また、ことし北広島市で、同級生からいじめを受けて転校した生徒の母親らは「いじめが明らかになった後も、学校からは謝罪もないし詳しい説明もない」と述べ、道教委がいじめの解決に向け、学校現場に対してもっと強いリーダーシップを発揮して欲しいと訴えました。
これに対して道教委の担当者は、「いじめの問題が解決されるよう助言や指導をしていきたい」と述べるにとどまりました。
いじめにあった子どもの親などでつくる「全国いじめ被害者の会」は今後も全国の教育委員会に対しいじめの具体的な防止策を講じるよう働きかけることにしています。