この度は、「船場吉兆」による不祥事に付きまして、深くお詫び申し上げます。同じ「吉兆」を冠する吉兆グループの一員として、皆様の信頼を裏切ることになり、申し訳ございません。重ねて深くお詫び申し上げます。
多くのお客様から沢山の厳しいご意見を頂戴しており、私どもも真摯に受け止めております。
吉兆グループは現在、創業者湯木貞一の一男四女がそれぞれ独立して別法人を組織して、それぞれが独自に営業を致しております。
献立はもちろん、仕入れ先、給与、採用体系などを含む全ての経営方針が異なっております。ただ吉兆グループの中で同じ吉兆と名がつく店をする限りは、創業者湯木貞一の名に恥じないよう、お互いが切磋琢磨して努力するということが暗黙の了解となっておりました。その中での船場吉兆の不祥事は、同じ吉兆グループとして、船場吉兆の方向性を正せなかったのかと責任を感じずにはいられません。
私ども「神戸吉兆」は、今まで通り、味もさることながら先ず料理人の原点に立ち、素材の偽りやごまかし等のお客様の信頼を裏切るようなことは決して致しません。そしてこれからも引き続き、湯木貞一の指示した日本料理のあるべき道を、経営者を始め調理場、ホール、洗い場に至るまでスタッフ全員が一丸となって、愚直なまでに一日一日精進して参る覚悟であります。日本の四季おりおりの文化を「料理」という手段であらわし、「世界の名物日本料理」をモットーに、お客様にご愛顧承りますよう一層頑張って参ります。
また「神戸吉兆」では、船場吉兆の問題発覚後、当社製品を検査いたしました。その結果、当社の製品は、安全安心して召し上がっていただけることを確認いたしました。今後とも「神戸吉兆」をご愛顧いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
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