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「クモの糸」で靴下、蚕の卵に遺伝子注入し糸吐かせる

2007年12月07日

 奈良県広陵町の靴下メーカー「岡本」と信州大が、クモの糸の成分を約1割含んだ絹糸「スパイダーシルク」を共同開発し、6日、試作した靴下を公開した。

写真「スパイダーシルク」で作った靴下と糸=奈良市春日野町の県新公会堂で

 伸びは絹の3倍、強度も防弾チョッキ用繊維の3倍というクモ糸の特性を生かそうと、蚕の卵にクモの遺伝子を注入し、糸を吐かせることに成功した。

 強度調査はこれからだが、縫合糸など医療用、船舶・航空用の素材に応用できる夢も広がる。「初めは、くもをつかむような話と思いましたが」と同社の担当者。

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