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【長野】シカ肉料理を観光活用 諏訪商議所で和洋中の食事会2007年12月5日
諏訪大社に古くから伝わる、獣肉食の汚れを払う護符「鹿食免(かじきめん)」にちなみ、ニホンジカの肉料理を地域観光につなげようと4日、諏訪市内でさまざまなメニューを集めた食事会があった。主催した諏訪商工会議所は、市内の旅館など宿泊施設や飲食店で年明けにも提供できるよう準備を進める。 シカ肉料理を活用した観光振興策は、同商議所の地域資源価値創造委員会の発案。都内などの和食、中華、フランス料理の料理人らにメニュー構成を依頼、地元調理師会の協力で食事会を開いた。市内の観光・飲食業者、市や県関係者ら50人余が参加した。 メニューはヒレ肉の香りいため、あばら肉の煮込み、パイ包み焼き、シカ肉でだしを取ったそばなど10品目。諏訪湖温泉旅館組合の宿泊施設では、何品目かをメニューに加えることで合意しており、試食した井口恒雄・市観光協会長は「シカ肉は淡白で健康志向にも合う。大いに可能性を感じた」と評価した。 農林業被害を広げているニホンジカ対策は食肉利用も課題。県諏訪地方事務所の山田隆所長は「諏訪では鹿食免のストーリーが生かせる。県としても食肉の安定供給を支援したい」と話した。 諏訪商議所は「鹿食免」と「鹿食箸(はし)」の商標登録を申請中で、パンフレットなどで宣伝する計画だ。有賀昭彦会頭は「諏訪ゆかりの食文化として発信したい」と期待した。 (福沢幸光)
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