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入れ歯誤飲見過ごし死亡、医師を書類送検…京都

 入れ歯を飲み込んだと訴えて救急搬送された京都市内の女性(当時60歳)に十分な診察をせず、誤飲を見過ごして死亡させたとして、京都府警捜査1課と堀川署は6日、武田病院(京都市下京区)の非常勤の男性医師(44)(京都府長岡京市)を業務上過失致死容疑で書類送検した。医師は容疑を認めている。

 調べでは、医師は1月27日午前9時ごろ、救急搬送されてきた女性を診察した際、女性が「入れ歯を飲み込んだかもしれない」と訴えたにもかかわらず、のどの奥を確認するなど適切な措置をせず、5日後、入れ歯が詰まってできたのどの傷のウミによる肺炎で死亡させた疑い。

 夫(66)が6月、府警に同容疑で告訴していた。

 診察の際、夫も「下側の入れ歯を飲み込んだと思う」と説明。医師は、のどをレントゲン撮影したが、入れ歯(幅6センチ、奥行き4センチ、高さ2センチ)はアクリル樹脂製で写らなかったという。府警は、医師がさらに、内視鏡でのどを調べるなどの処置を取っていれば、その後の死亡は防げたと判断した。

 ■小谷昌弘・武田病院広報部長の話「女性が亡くなられたことは真摯(しんし)に受け止め、ご遺族に対応したい。改めてミスのないよう医師を指導し、再発防止に努めたい」

2007年12月6日  読売新聞)

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