イスラエルとパレスチナとの和平交渉再開が先月発表されましたが、そんな中、パレスチナ自治区ガザでは、今もイスラエル軍と武装組織との間で戦闘が続いています。武装組織の秘密訓練を取材しました。
「みな常にイスラエルと戦え。イスラエルに決して気持ちで負けるな!我々は神を信じている。我々の土地を狙う敵を滅ぼすまで、殉教者が出ても戦い続ける」(武装組織『イスラム聖戦』幹部)
ガザが緊迫しています。先月末、イスラエルをパレスチナとの和平交渉再開が発表された裏で、ハマスが支配するガザでは戦闘が激化しているのです。
交渉再開は無効とする、武装組織側はイスラエルへのロケット攻撃を続行。これに対してイスラエル軍は連日、空爆を行い、この1週間だけでもガザで20人以上が死亡しました。
ハマスの秘密軍事部門「カッサム隊」です。夜、ガザ北部で取材に応じたカッサム隊幹部は、「交渉再開はイスラエルやアメリカの利益になるだけだ」とした上で、改めてイスラエルへの攻撃継続を宣言しました。
「もしイスラエルが我々の土地を攻撃してきたら、1時間に100発のミサイルを撃つ事ができる。我々はこの攻撃を数週間続けるだけの備蓄がある」(ハマス軍事部門『カッサム隊』幹部)
今後、イスラエル軍の大規模侵攻もささやかれるガザ。この地は和平交渉再開とは程遠い雰囲気が支配しています。(05日08:43)