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首相、防衛族団体の理事務める 今年3月に退会

2007年12月04日20時56分

 福田首相は4日の参院外交防衛委員会で、日米の軍需産業と政界を結ぶパイプ役とされる秋山直紀氏が常勤理事を務める社団法人「日米平和・文化交流協会」の理事を、05年から務めていたことを明らかにした。今年3月に理事を退任し、協会も退会したという。

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参院外交防衛委員会で、日本共産党の井上哲士氏の質問を聞く福田首相=4日午後、国会内で

 共産党の井上哲士氏の指摘に答えた。

 首相は「00年にある議員から勧められて(協会に)入会した。官房長官時代に協会主催のレセプションがあり、そこで2、3分スピーチして帰ったことがある」と説明。「05年にある議員から電話で理事に就任してくれと要請され、承諾した」と述べた。

 首相は理事の具体的な職務について「協会がどういうものか、それほど知らない。理事になったが、何もしていない。理事会に出たこともない」と述べた。

 また、井上氏が、協会が米国で主催した会議に首相が出席していたと指摘し、訪米費用の負担の有無をただしたのに対し、首相は「訪米は7年前だ。この会から何か恩恵を受けたという記憶がないので(費用は)おそらく私自身で払っている」と述べた。

 同協会はこれまでに東京地検特捜部の捜索を受けた。理事経験者には久間章生元防衛相や額賀財務相、石破防衛相らがいる。

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