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日本、読解力などで順位落とす 国際学習到達度調査

2007年12月04日18時00分

 経済協力開発機構(OECD)は4日、15歳児を対象に06年に実施した国際的な学習到達度調査(PISA)の結果を全世界同時に公表した。3回目となる今回は57カ国・地域の約40万人が参加し、知識・技能を実生活に応用できるかどうかを主眼にテストを受けた。日本は国別で前回(03年)14位だった「読解力」が15位、6位の「数学的リテラシー(応用力)」は10位に順位を落とした。先行して公表された「科学的リテラシー」でも、日本は2位から6位に下がっている。

 文科省は今回の結果について、科学的リテラシーは「上位グループ」、読解力は「OECD平均と同程度」、数学的リテラシーは「平均より高得点のグループ」と位置づけ、国別の順位が落ちたことは「課題として受け止める」としている。年度内を目指している学習指導要領の改訂で対応する方針だ。

 国際的にみると、読解力では、韓国が1位(前回2位)、前回トップのフィンランドが2位。数学的リテラシーでは、台湾が初参加で1位、フィンランドが前回に続いて2位。科学的リテラシーではフィンランドが前回に引き続き1位、2位は前回3位の香港だった。

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