徳島市の徳島刑務所(荒島喜宣所長)で、作業場にいた十人以上の受刑者が暴れ、刑務官数人が負傷していたことが十八日、分かった。刑務官はいずれも軽傷で受刑者にけがはないという。
徳島刑務所によると、十六日午前九時二十五分ごろ、受刑者約六十人が生産業務に従事する作業場で、受刑者の一部が暴れ出した。監視していた刑務官が応援を呼び数分で制圧したが、刑務官数人がけがをした。
騒動を受け、この日は清掃などを除き作業場での業務をやめた。
宇野泰永庶務課長は「トラブルの原因は調査中だが、一部の受刑者を傷害容疑などで書類送検する可能性がある」と話している。
徳島刑務所によると、現在の収容者数は定員の千九十三人を上回る約千百人。刑期が長かったり犯罪を重ねたりした受刑者が多い。
同刑務所は今年一月、受刑者の経歴をブログに書き込んだ看守部長が停職三カ月の処分を受けた。昨年七月には、受刑者と外部の手紙のやりとりを認めなかったと徳島弁護士会から警告を受けた。
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