エイズウイルス(HIV)に初めて感染した人の5%は、治療薬が効きにくい薬剤耐性ウイルスを持っていることが、厚生労働省研究班の国内調査でわかった。
30日に広島市で開かれた日本エイズ学会で報告された。
調査を実施したのは、国立感染症研究所エイズ研究センターの杉浦亙グループ長ら。2003〜06年、全国23か所のエイズ治療の拠点病院や衛生研究所などの協力で、HIV新感染者から集めた1398人分のウイルスについて、代表的な3タイプの抗HIV薬に耐性となる変化が起きているかを調べた。その結果、69人分(4.9%)のウイルスが、1タイプ以上の薬に耐性があった。
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