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日韓市民記者交流会2007、いよいよ閉会

昌徳宮ツアーから、韓国伝統料理店を経て帰国の途

馬場 一哉(2007-12-03 13:45)
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 日韓の市民記者が、韓国・江華島にて一堂に介し行われた「日韓市民記者交流会2007」が、12月2日(日)、いよいよ最終日を迎えた。

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日韓市民記者交流会2007(初日のリポートはこちら、2日目のリポートはこちら
「OhmySchool」前にて集合写真(撮影:馬場 一哉)
別便にて帰る青柳茂雄記者に、多くの記者たちがその別れを惜しんだ(撮影:馬場 一哉)
世界遺産、昌徳宮を訪れる

 午前8時45分、記者団は「OhmySchool」を出発、一路ソウルへ向かう。この日、最初に予定されたプログラムは、ユネスコの世界遺産にも登録されている昌徳宮(チャンドックン)を巡るツアー。昌徳宮は1405年、朝鮮王朝の正宮である景福宮の離宮として建造され、大韓帝国最後の皇太子李王(純宗)の妃、李方子(まさこ)が暮らしたことから、日本でもよく知られている宮殿だ。17世紀始めごろの面影を色濃く残す宮殿には、現在、13の建物が残っている。
昌徳宮には、多くの日本人観光客が訪れていた(撮影:馬場 一哉)

 それら、建造物の美しさもさることながら、宮殿の北に広がる王朝庭園の美しさは、ちょうど紅葉の季節ということもあり格別だった(正確には、紅葉の盛りを少し過ぎてはいたが……)。当時の韓国造園技術の粋を集めたと言われるその庭には、多くの参加記者たちも目を奪われていたようだ。とくに、環境問題に強い関心があり、木の声を聞くことをライフスタイルとしている原田耕一記者が、同地に植えられている木の形状に強い関心を示していたことは印象的であった。
紅葉の盛りは過ぎていたが、それでも昌徳宮は美しかった(撮影:馬場 一哉)

 昌徳宮は、 景観を保存するため、定められた時間にしか観覧することができない。日本語、韓国語、英語、それぞれに時間が決められているので、訪れる際は、あらかじめ時間を確認しておいたほうが良いだろう。
くぐれば若返ると言われる昌徳宮内にある石門。一枚の岩をくりぬいて作られたそうだ(撮影:馬場 一哉)

そして、帰国の途へ

 昌徳宮ツアー後、一行は、韓国内でも最高ランクに挙げられる伝統料理店にて昼食をとった。その料理店は、1930年代に、韓国と西洋の建築技術を融合し建てられた、当時、もっとも先鋭的な建造物をレストラン化したもの。現在はソウル市の特別保存指定を受けているという。

 支配人の挨拶後、韓国料理と、西洋料理を融合した独特の味わいの料理に舌鼓を打つ。日本ではなかなか食べることのできないその料理は(少なくとも記者にとっては始めての味だった)、掛け値なしに美味だったと報告しておく。
昼食を食べて料理店。建物の価値ゆえ、ソウル市の保存指定を受けているという(撮影:馬場 一哉)

 同レストランの詳細は、近いうち、参加記者からリポートが挙げられる予定なので、楽しみにしていてほしい。

 昼食後、一行は、同レストランが門を構える人気ショッピングエリア、仁寺洞(インサドン)を闊歩……。とはいえ、帰りのフライトの関係上、その時間は1時間にも満たず、その点に関しては、少々、残念な内容となってしまった。
昼食後、短時間ながら、仁寺洞の町へ繰り出した(撮影:馬場 一哉)

 その後、一行は仁寺洞にて、韓国の市民記者との別れを惜しみつつ、仁川空港へ向かい、帰国の途にたった。これにて、日韓市民記者交流会2007は閉幕の運びとなった。

 これまでのリポートでも再三、書いてきたが、記者の書いたリポートは、木に例えると、せいぜい根から幹までを書いたに過ぎない。その木に枝を張らせ、さらに花咲かせる記事は、参加記者たちがこれから寄せてくれるだろう。
仁寺洞の商店街で、中島雅淑記者はフリーハグに応じていた(撮影:馬場 一哉)
買い物中でも取材(?)を怠らない上杉幸憲記者(撮影:馬場 一哉)
 異なる年齢・性別・志向、そして、それぞれの現在を生きる20名の記者たちが韓国・江華島を訪れ、その文化・歴史に触れ、また韓国市民記者と交流した日韓市民記者交流会2007。時間の都合上、削られてしまったプログラムもいくつかあり、日韓市民記者間で、少なくともプログラム面では、十分な対話ができたと言い難い側面もあった。だが、プログラムにはない部分、例えば、明け方近くまで続いた飲み会などをとおして、もっとも自然な形で交流できたことが、今回の交流会の成果だったのではないかと思う。

 スタッフとして同行した記者自身、学び、得たものはたいへん多かった。そのあたりのことは、こうした客観記事ではなく(若干、主観も入っているが)、近々、必ず、自身の言葉で主観的な記事を書いてみたいと思う。なお、近日中に、TVコーナーに同ツアーの動画もアップされるので、ぜひ、お楽しみに。
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