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水俣病出水の会、チッソ本社に抗議…「与党の救済策に応じて」


チッソ会長との面会を求めて声を荒らげる水俣病出水の会の尾上会長(中央)(29日午前10時44分、東京都千代田区のチッソ本社で)

 水俣病の未認定患者救済問題で、最大団体「水俣病出水の会」(鹿児島県出水市、約3000人)の役員ら約20人が29日、原因企業のチッソ本社(東京都千代田区)に出向き、同社が与党プロジェクトチーム(PT)の新救済策に基づく一時金の財源負担を拒否したことに抗議した。

 同会の尾上利夫会長(69)は「加害企業としての責任を果たしていない。PTの救済策に応じてほしい」とする要求書を同社の大衡(おおひら)一郎総務部長に手渡し、水俣病問題を担当する後藤舜吉会長との面会を強く求めた。「株主のことなどを考えると新救済策は受け入れがたい」などと説明した大衡部長に紙コップを投げつけるなど、激しく詰め寄る一幕もあった。

 同会は新救済策について、1人当たり150万円の一時金などを受け入れる姿勢を示す一方、受諾条件として20億円の団体加算金を求めている。



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