滋賀

　◇保護団体「今後も話し合う」

　大阪市の犬の保護団体「アーク・エンジェルズ」（林俊彦代表）が高島市今津町酒波の犬の保護施設に犬を搬入した問題で、同団体と地元の「進出反対期成同盟」との５回目の話し合いが２７日夜、施設近くの集会場で開かれた。住民らは、地元の同意がないのに同日、犬約２０匹を搬入したことに抗議。団体側は施設から周囲環境に悪影響が出れば、改善することなどを改めて約束した。

　今回の話し合いは非公開で開催。仲介役の市環境政策課などによると、団体の林代表ら３人と期成同盟の役員１３人が出席し、役員らは「約束を破られた」と抗議し、排水の処理方法や施設周辺の緑化、両者間の協定書の作成などを提案。団体側は、協定書に理解を示し、「今後も地元との話し合いには応じる。現地での今後の活動を見守ってほしい」と求めた。

　同団体によると、施設はほぼ完成し、１２月９日に開所式を開き、犬約５０匹を搬入し、譲渡会を開く予定。【近藤修史】