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テーマ:保護犬・保護猫
2007-11-25

11月25日-2

ご親族からのご連絡


11月13日、当会の保護犬コリーについて、ご親族からメールをいただきました。
飼い主かも知れないという男性のお兄さまでした。


当会が保護しているコリーは、10月8日に逸走した、弟さんが探している犬に間違いがないと思うということ。
お兄さまは、今日仔細を知ったこと。
当会のHP等を拝見され、コリーをお世話してくださりありがとうございますとのこと。
そして、生きていて良かったと安堵したとのこと。
センターとも話をし、センターからは、愛護センターを出た時点で元の飼い主の所有からは離れてしまったいるということを聞いたとのこと。
犬を返していただくわけにはいかないか。
迷子になった時困るから、電話番号等を記したものをつけておかなければいけないという再三にわたる忠告を聞かず、首輪を付けるのは首を絞めてかわいそうだからと、ほっておいた弟の身勝手でこのようなことになり、大勢の皆様にご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません・・・と書かれていました。


その後の11月14日のメールでは、


犬はリードを付けて歩く訓練を受けていなかったが、弟さんはとても犬をかわいがっていたこと。
室内で飼っていて、充分な食事も与えていたこと。
庭が広いので自由に出入りして遊び、お医者様にも連れて行き、よくシャンプーもしていたこと。
今回も庭で遊んでいて隙間から脱走してしまったようだとのこと。
法的にも犬を戻すことは難しいとのこと、里親さんにかわいがられる事を切に望むしかない。
多くの犬達が愛されず、こうなった事例はあるのだろうが、決して愛されていなかったのではない事を知っていただきたいと。


お兄さまからのメールを拝見し、とてもご心配されている様子がうかがえました。
そして、飼い主かも知れないという男性は、とても犬を可愛がっていたとのお話でした。
それなら尚更、どうして飼い主であるという証明のために、写真の1枚、犬登録書の一通、センター宛でも当会宛でも、ご提示いただけないのかとも思いました。
メールでの情報のみで、こちらは飼い主であると判断するわけにいきません。
再度、弟様とよくお話になって、今後についてお聞かせいただきたいとお返事をしました。
そのメールを送ったのが11月18日です。


メールを送った時点で、一度、お会いしないといけないと思っていました。
そしてその返事を待っていました。
先方がこちらへの連絡を試みてくださったにも関わらず、行き違いがあり、声が届きませんでした。
私の連絡先を伝えてくださった方があったそうですが、当会の里親募集受付用の携帯番号で、着信専用としてスタッフが携帯している番号でした。
それがわかったのは、後日、お兄さまの奥様とお話した時でした。
スタッフに確認しましたところ、11月18日と19日、その携帯に不在着信があったそうですが、着信があった時間帯は車の運転中でスタッフは電話を取れなかったとのことでした。


そして11月20日、お兄さまからのメールが届きました。
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月曜日に千葉の弟のところに出向きまして、話し合いをいたしました。
弟は、考えが堂々巡りをしているようで、ご返事が出来かねる日々であったようです。
母も交えて話し合いをした結果、皆様のおかげで命を永らえ、今幸せに暮らしている
それだけで満足しようという、結論に達しました。
CATNAPの皆様には本当にお世話になり、感謝の言葉もございません。
アルファの幸せと、皆様方の御健勝を衷心より祈念いたし御礼の言葉といたします。
本当にありがとうございました。
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団体としてどうして話し合いに応じないのかと数々のお言葉をいただいておりました。
しかし、ただ犬を返して欲しい・・・ではお話をすることは出来ません。
最初の段階で、こちらから話し合いの条件等を提示すべきだったのかも知れません。


11月12日以降、色々なことを考え続けていました。
一番は、アルファのこれから十数年の健康で安全な暮らし。それに尽きます。
センターから犬猫の引取りを続けるという当会の活動の目的は、苦しいガス室での殺処分から1匹でも多くの子の命を繋ぎ、二度とこのような辛い思いをしないよう、命の危険にさらされることがないよう、適切な環境下で、良識と愛情あるご家庭のもと、天寿を全うできるよう、犬猫たちを送り出すことにあります。
しかし、人をなくして、この活動が成り立つことはありません。
飼い主であるという男性のお気持ち、預かりママさんのお気持ち、そして未来の里親様として手を挙げてくださった方のお気持ち、アルファの命を繋げるために動いてくださった多くの方のお気持ち・・・
すべての方が納得する結果は難しいかも知れませんが、私自身が真実を知り、それに対して善処する努力をしなければいけないと思いました。
そう考えるに至るまでに時間がかかりました。


既にご家族の中では結論が出てしまったかも知れませんが、私自身、飼い主であるという男性と一度もお会いしたこともなければ、お電話でお話をしたこともありません。
自分自身が直接、見聞きしていない情報で判断を行うのではなく、会ってお話をしないといけないと思いました。


センターに、過日にコリーへお問い合わせされた方の連絡先を教えて欲しいとお願いしました。
センターに連絡された方と、市の広報誌に掲載された方が、同じ方かどうかの確認が必要でした。
しかし個人情報なので教えられないとのことで、センターに連絡を取っていただくようお願いをしました。
センターが何度かお電話してくださいましたが、結局、電話が繋がらなかったようで、その確認は出来ませんでした。


11月22日、飼い主であるという男性のお兄さまのご自宅にお電話させていただきました。
弟さんとお話をさせていただきたいという申し出です。



続きは追って書きます。



テーマ:保護犬・保護猫
2007-11-25

11月25日

飼い主さんらしき人が見つかったとの情報


11月12日、当会の保護犬コリー♂アルファの飼い主さんらしき人が見つかったとの情報が飛び込んできました。
アルファの預かりブログへ書き込みがあったそうです。
預かりママさんから私宛にご連絡があり、書き込んでくださった方に当会宛に直接ご連絡くださるように伝えて欲しいとお話をしました。
ネット上にアップされている市の広報誌に「コリーを探している」と掲載されていた内容をどなたかが見つけ、コリーが保護された場所から近いので、収容時期からみても同じ犬ではないか・・・とのことでした。


アルファの預かりママさんにコメント欄への書き込みを削除して、当面、コメント欄を開放しないようにお願いしたのは私です。
既に里親様が決まっている段階でしたので、アルファを迎え入れたいと手を挙げてくださった方にご心配をおかけしたくないと思ったことと、今後の対応がその時点ではまだ決まっていなかったからです。
預かりママさんにアルファのお世話以外の心労をかけたくありませんでした。

当会が引取りの窓口となっている以上、全ての責任は当会にあります。


11月12日の朝、お二人の方からメールをいただきました。
内容を編集すると捉え方が変わる可能性がありますので、部分的に転載させていただきますことお許しください。


『金町で保護されたコリーを、××のお年寄りが探しております。
インターネットを利用できないので探せなかったようですが××市の広報誌で探しておりました。
3歳のセーブルで10月8日に迷子になったそうです。
××からは橋を渡れば金町は近くですので間違いないと思います。
大変心配しておりまして、大阪で無事保護されていることはお知らせしました。
里親捜しを中断されるようお願いします。
連絡先をお知らせいただければ、飼い主に連絡いたします』


『金町で保護されて都内の収容施設から引き出していただき、
大阪の○○さんが預かりをしてくださっているコリーのアルファ君ですが
飼い主らしき人が見つかりました!
千葉県××市のお年寄りの方なのですが
××警察には届けが出ていたのですが、東京までは届けを出しておらず
××から橋を渡ってすぐに金町ですので、そこまで行ってしまったようです。
いなくなった日と保護された日、特徴(セーブルで3才の♂だそうです)を考えても
まず間違いないと思われます。』


センターに連絡を入れました。
飼い主らしき人が見つかったとの連絡があったが、そちらに連絡はなかったかと。
先の経緯説明で書いたように、過日に2件、コリーについて問合せがあったことを聞きました。
ただし、問合せをした方が探しているコリーかどうかの確証はなく、センターでも所有者確認が取れていないとのことでした。
個人情報の観点から、この時点で氏名・連絡先などの仔細を教えていただくことは出来ませんでしたが、逸走時期・逸走場所・コリーの性別・年齢から、市の広報誌に掲載された方と同じ方ではないかと思われました。
センターから聞いた内容をセンターの許可なく第三者にお話することは出来ませんのでお知らせしませんでしたが、先日、経緯として書いて良いとの許可をいただきましたので、先に掲載させていただいた通りです。


既にアルファの里親様が決定しており、トライアルに向けて時期を調整しているところでした。
飼い主かも知れないという方の仔細の確認をこちらから積極的に行うことはせず、メールをいただいた方々には、既に里親様が決まっていること、また、センターから当会に犬の所有権が移っており、元飼い主さんがいたとしても犬の所有権は消失しているのでご理解いただきたい旨、お返事を出しました。


以下、お返事の全文です。
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当会の保護犬・コリー♂アルファですが、
現在、この犬の所有権は、当会にあり、
センターの譲渡事業方針に則って、里親様とのご縁を進めております。
(すでに里親様が決まりました)


東京都のセンターの流れをご説明しますと、
センターに収容されてから最低1週間(土日を除く平日)の公示期間があり、
その間に飼い主が見つかならない場合は「処分」となります。
処分には2通りございまして、
ガス室での「致死処分」
団体・個人へ譲渡する「譲渡処分」です。
飼い主が見つからなかったため「致死処分」となるところを、
当会が引取りました。


公示期間中に飼い主が見つからなかった場合は、
期限満了とともに所有権がセンターに移ります。
その後、センターから当会が再譲渡を目的とした団体譲渡として犬を譲り受け、
犬の所有権が当会に移りました。


このコリーの飼い主が判明するようなもの、
例えば、迷子札、犬鑑札、マイクロチップ等、一切、ございませんでした。


よって、この犬につきましては、たとえ飼い主さんがいらっしゃったとしても、
飼い主さんの犬の所有権は消失しております。
ご理解いただけますよう、よろしくお願い致します。
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もし、コリーを探しているいう方がセンターに問合せをした方と同一人物であったとして・・・
高齢者の方が、まだ若いコリーをこれから十数年、終生、健康で安全な暮らしを与えられるのかを考えました。
収容時の状況、犬個体の情報の差異、その後の捜索活動、そういったことも考える背景にありました。
この時点では、これから先のアルファの健康と安全な暮らしを考え、このまま譲渡に向けての話を進めることに致しました。
どこかで線引きをして考えていかなければ、これから保護犬猫の里親さんになろうとお考えの方にも大きな影響を与えることにもなりかねません。


アルファはセンター収容時から多くの方に気を留めていただき、そのおかげで命が繋がりました。
誰もがアルファの幸せを願ってくださっていたと思います。
関わってくださった方々すべてが納得できるような結果を、どんなに時間がかかっても導き出すことが大事だったのかも知れません。
私自身、時間の経過とともに考えることもあり、何度も心揺れていました。


その後、11月13日、当会の保護犬であるコリーの飼い主かも知れないという方のご親族の方からメールをいただきました。
これについては追って書きます。
11月23日の最終報告に至るまでに、まだいくつかのご報告があります。
もう少しお時間ください。


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今回の経緯とご報告は、時系列で順を追って書いていますので、時間の経過とともに、こちらが得た情報が変わっている内容もあります。
結果だけをご報告してもご理解いただけないと思ったので、順に書き記しております。
皆様が知り得ている情報と差異がある場合もあるかも知れませんが、当会が知り得ている情報で書いております。
その点はどうかご理解ください。