防衛省は29日午前、第三国から飛来する弾道ミサイルを地上から迎撃する地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)を航空自衛隊習志野分屯基地(千葉県)に配備した。今年3月の空自入間基地(埼玉県)に次ぐ2カ所目の配備となり、首都を守るミサイル防衛(MD)システムを強化する。
PAC3の射程は20キロ程度と短く、首相官邸や霞が関など首都中枢を守るためには関東周辺に複数を配備する必要がある。来年3月末までに空自武山(神奈川県)、霞ケ浦(茨城県)の両分屯基地にも配備し、当面は首都圏4カ所で迎撃態勢を整える。
政府は今後、PAC3を2008―10年度に中部東海、九州北部など各地での導入を進め、10年春には全国で合計16基を配備する。(11:04)