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福岡

「いじめは幸せ壊し命奪う」 自殺中2の母親が講演


啓祐君の似顔絵などが書かれた用紙を手に講演する森美加さん

 小倉南区小学校PTA連合会(深江守会長)の第31回研修大会が25日、小倉南生涯学習センターであり、2006年10月、いじめを苦に自殺した筑前町立三輪中2年森啓祐君(当時13歳)の母親美加さん(37)が講演した。

 研修大会には保護者や教職員ら約700人が参加。「いじめをなくし、すべての子どもが明るく健やかに生きていける社会をめざして」をテーマにした美加さんの話に耳を傾けた。

 美加さんは「心に大きな傷を与える言葉の暴力を考えてほしい。心に傷を負うと、楽しいことも感じられなくなってしまう。いじめは人の心、幸せを壊し、命も奪うことを忘れないでほしい」などと訴えた。

 講演を聴いた参加者からは、「低学年の子どもたちの間でも上下関係が生まれている」「子どもに心を開かせるのは親でも難しい。(いじめ問題は)先生任せにせずに、学校、家庭、地域が連携してあたるべきだ」などの意見も出た。

 深江会長は「いじめ問題は学校だけでなく保護者も心配している。講演を聴き、いじめをなくしたい、克服したいという思いが伝わった」と話した。


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