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【社会】

広島で異例カンパ募集 米機拒否の岩国市長 新庁舎の財源難で

2007年11月25日 朝刊

丸刈り姿で庁舎建設費のカンパを呼びかける井原勝介・岩国市長(右端)=24日、広島市のJR広島駅近くで

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 米空母艦載機の受け入れを拒み、新市庁舎建設の財源を確保できずにいる山口県岩国市の井原勝介市長は二十四日、頭を丸刈りにして、広島市のJR広島駅前で建設費のカンパを呼びかけた。

 井原市長は丸刈りの理由を「窮地に追い込まれたが、今後も事態を打開するため頑張ろうとの思いを込めた」と説明。岩国市の住民グループ「岩国市新庁舎募金の会 風」のメンバーと買い物客らに協力を求めた。

 井原市長が一連の問題に絡み、広島市でカンパの呼びかけに立つのは初めて。国が見送った補助金の代替財源として、合併特例債を充てる予算案を市議会が四たび否決した経緯を説明。「移転は平和都市広島にも影響を与える」と訴えた。

 これに先立ち、岩国市内であった講演会では「大切な予算が人質に取られ、財政は窮地に陥っている。米軍再編について議会と議論しなければならない」と述べ、市長職については「辞職することはない」と否定。取材に対し「(丸刈りは)否決された責任をとったわけではない。今後もしっかりやっていく決意表明だ」と話した。

 

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