米国務省のマコーマック報道官は19日の定例会見で、日本の調査捕鯨船団が18日に南極海へ向けて下関港を出港したことについて「我々は日本に対し、今年の捕鯨、特にザトウクジラとナガスクジラを対象とした捕獲を自粛するよう呼びかける」と語った。
報道官は「捕鯨条約によって、日本には法的に調査捕鯨を実施する権利があることは認める」と断った上で、科学研究が目的ならば「殺傷しなくても必要なデータを取れる複数の研究方法がある」と指摘した。
一方で、捕鯨船団への過激な抗議行動について「船を沈めたり傷つけたりするような行為は、周辺の自然環境と生物にとっても致命的だ」と自制を求めた。