◆新潟の山中で4人一時不明ヘリで無事救助(2007/10/30信毎)
二十七日午後七時半ごろ、北安曇郡小谷村の旅館から「宿泊予定の登山客四人が到着しない」と新潟県警糸魚川暑に通報があった。同署や消防が新潟県糸魚川市御前山の阿弥陀山(あみだやま)(一、五一一b)を捜索し、二十八日午前七時半ごろ四人を発見、県警のヘリコブターがつり上げて救助した。四人にけがはなかった。
糸魚川署によると、四人は新潟市中央区西船見町の山際登美子さん(59)ら五十代の新潟市職員で、男女それぞれ二人ずつ。二十七日午前に入山、同日午後一時半ごろに下山する予定だったが、雨の影響で沢が増水、下山できなかったため岩陰で一晩待機し、救助を待っていたという。
阿弥陀山は二十七日朝から雨が降り続き、沢などが渡れない状態になっていたとみられる。
◆蓼科山で東京の男性が死亡(2007/10/27信毎)
二十六日午後一時五十分ごろ、北佐久郡立科町の蓼科山山頂(二、五三〇b)と蓼科山荘間の登山道で、東京都日の出町、無職滝沢集さん(67)が体調不良で動けないと同行のガイドから119番通報があった。川西消防署員らが救助し、佐久市内の病院に運んだが、途中で心肺停止状態になり、午後八時四十五分、死亡が確認された。同署によると、滝沢さんは旅行会社の日帰りツアーで訪れ、昼食後の下山中に急に体調を崩した。
◆北ア南岳で死亡の男性、身元判明(2007/10/12信毎)
北アルプス南岳(三、〇三三b)で十日、大キレット寄りのはしご場から転落して死亡した男性は十一日未明、松本署の調べで横浜市神奈川区、会社社長渡辺敏行さん(42)と分かった。渡辺さんんは1人で七日に上高地から入山、槍ヶ岳、穂高連峰を登山し、十二日に上高地に下山する予定だった。
◆北ア南岳で転落、男が死亡(2007/10/11信毎)
十日午前十一時半ごろ、北アルプス南岳(三、〇三三b)の大キレット寄りのはしご場から男性が約百b転落した。男性は県の防災ヘリコブターで松本市内の病院に運ばれたが、頭などを強く打っており、約三時間後に死亡が確認された。松本署は、所持品から神奈川県の四十代男性とみて身元確認を進めている。
◆唐松岳登山中に不明の女性死亡(2007/10/10信毎)
北アルプス唐松岳(二、六九六b)の登山中に七日から行方不明になっていた兵庫県伊丹市、自営業倉松英子さん(63)は九日午後一時四十分ごろ、不帰峻(かえらずのけん)付近で稜線(りょうせん)から約二百b長野県側に滑落しているのを捜索中の富山県警のヘリコブターに発見された。長野県警のヘリが収容し松本市内の病院に運んだが、全身打撲などで死亡が確認された。
◆唐松岳登山の兵庫の女性帰らず(2007/10/09信毎)
七日午後五時半ごろ、兵庫県伊丹市、自営業倉松英子さん(63)が登山中に行方不明になったーと同行した仲間が大町署に届けた。八日朝から同署員や北ア遭対協が救助に向かったが、悪天候で捜索できなかった。同署によると、七日午後四時半ごろ、倉松さんと「不帰キレット」から唐松岳の山小屋に向かっていた同行者が振り返ると、後ろを歩いていた倉松さんの姿がなかったという。九日も朝から捜索する。
◆北ア奥穂高岳で東京都の男性が滑落死(2007/9/25信毎)
二十四日午前九時五十分ごろ、北アルプス奥穂高岳(3190b)涸沢に向け「ザイテングララード」の登山道を下っていた東京都江東区、薬剤師古川善丸さん(62)がバランスを崩して約五十b滑落、県警ヘリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、頭などを強く打ち死亡が確認された。松本署によると、弟らと三人で二十三日に上高地から入山し、二十四日に下山予定だった。
◆「山に行く」、長野市の男性が不明(2007/9/20信毎)
十八日、長野市高田の会社員高木秀雄さん(52)が自宅を出たまま帰らない-と家族が長野中央署に届け出た。同署によると、高木さんは十七日年前十一時半ごろ「山に行ってくる」とだけ言い残し、水色の軽乗用車で外出した。身長一七〇aぐらいで中肉、短髪で白髪交じり。白っぽい半袖シャツに黒っぼい短パンで、白っぽい野球帽とスニーカー。金縁眼鏡で、黒いリュックサックを背負っていたという。
◆北ア北穂高岳で男性が滑落死(2007/9/6信毎)
五日午前五時四十分ごろ、北アルプス・北穂高岳から南岳に向かう大キレットで、友人男性一人と岩場を登っていた兵庫県三田市、自営業堀等さん(56)が長野県側に約百五十b滑落した。南部地区遭対協の救助隊員が救助、県警ヘリコプターで松本市内の病院に収容したが、出血性ショックで死亡を確認した。堀さんは三日に岐阜県側から入山し、二泊三日の予定で穂高連峰を登山し、岐阜県側に下山する予定だった。
◆乗鞍の遊歩道男児が滑落死(2007/9/2信毎)
一日午後四時四十分ごろ、松本市安曇の乗鞍高原にある番所(ばんどころ)大滝の展望台近くの遊歩道付近で、横浜市保土ケ谷区、会社員寺岡鋼平さん(34)の二男雅登ちゃん(5)が滑落した-と一一〇番通報があった。雅登ちゃんは県の防災ヘリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、脳挫傷で死亡した。
松本署などによると、雅登ちゃんは遊歩道近くのがけを約四十炉滑り落ちた。現場には滝つぼ方面に下る遊歩道と滝上部に向かう遊歩道の二つがある。雅登ちゃんは鋼平さんらと滝上部のコースヘ行って駐車場へ戻る途中だった。先を歩いていた雅登ちゃんを鋼平さんらが見失っている間に、滑藩したらしい。
松本市によると、現場近くには市が転落防止用のロープを張っていた。雅登ちゃんは、鋼平さんと兄、鋼平さんの会社の同僚の計十数人で観光に訪れていた。
◆飯島町の男性、南ア赤石岳から帰らず(2007/8/31信毎)
三十日午後零時すぎ、上伊那郡飯島町七久保、団体職員松村哲さん(32)の家族から「(松村さんが)南アルプス赤石岳に登ったと思うが帰ってこない」と飯田署に届け出があった。同署は下伊那郡大鹿村大河原の登山口で松村さんの車を確認、下伊那地区山岳遭難防止対策協会と捜したが見つからなかった。同署によると、登山届は提出されておらず、入下山の日程なども不明という。三十
一日早朝から捜索を再開する。
◆北ア屏風岩で転落死亡(2007/8/18信毎)
二十六日午後二時十分ごろ、北ア屏風岩でロープを使い下山していた愛知県豊田市、会社員作田俊裕さん(56)が約二百b転落、県警ヘリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、午後六時すぎに死亡した。松本署によると、仲間と「雲稜ルート」で岩登りをして下降中、ロープをつなぎ留めていた金属製のボルトが岩から抜けたという。
◆槍ケ岳で落石2人重傷(2007/8/18信毎)
十七日午後二時二十五分ごろ、北アルプス・槍ケ岳(三、一八○b)山頂付近で直径約一bの石が落ち、山頂から約五十b下のはしご手前を登っていた東京都中野区、会社員岡田健さん(34)と同北区、宇野恬子(やすこ)さん(62)に当たった。二人とも右足の骨を折る重傷を負った。
松本署などによると、岡円さんと宇野さんは別のパーティーで入山、同日槍ケ岳山荘で合流し、山頂を目指し計五人で登っていた。先頭にいた岡田さんと二番目にいた宇野さんが落石を受けた。
同山荘従業員の救助隊員らが救助し、松本市内の病院へ県警ヘリで運んだ。
山頂に向けての登山道は狭く、はしごは一人ずつ昇り降りするため、夏山シーズンがピークとなるこの時期、落石現場周辺は登山者の長い行列ができる。
- ◆県内各地登山事故多発(2007/8/12信毎)
長野県内の北アルプスでは、午前七時十分ごろに、北穂高岳と南岳の間にある大キレットの長谷川ピーク付近で単独登山中の東京都西東京市、会社員森谷勉さん(61)が稜線(りょうせん)から約百b滑落。午前八時すぎには、北穂高岳東稜で、仲間二人と登山中だった東京都世田谷区、会社役員小林一政さん(58)が約五十b滑落した。二人とも県警ヘリなどで病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
また、白馬岳では午前九時半ごろ、登山中の千葉県市原市の女性会社員(58)が落石で頭にけが。針ノ木岳山頂付近でも午後二時半ごろ、東京都杉並区、会社員男性(46)が足を踏み外し、左足首をけがした。常念岳から蝶ケ岳に向かう下りで十日朝に転倒、右足首を負傷した京都市の女子大学生(21)は十一日、県防災ヘリで病院に運ばれた。
- ◆北ア前穂高岳で落石信大生死亡(2007/8/6信毎)
- 地質調査登山
四日午後三時半ごろ、北アルプス前穂高岳(三、〇九〇b)南方のA沢付近で、地質調査のため登山中だった松本市岡田松岡、信大理学部地質学科四年の相馬正宏さん(21)が顔面に落石を受けた。五日午後、県警ヘリコプターで同市内の病院に運ばれたが、脳挫傷などで死亡が確認された。
松本署によると、相馬さんは、地質学科の男性教授一人と学生五人のパーティーで、三日に上高地から入山。標高約二千八百b付近で、直径約二十aの石が当たった。学生たちは現場でビバーク、教授が下山し妻を通して一一〇番通報した。
県警は五日、夜明けとともに救助に向かい、午後零時五十分ごろ現場を確認した。相馬さんは既に心肺停止状態だったという。
現場周辺に詳しい上高地の旅館関係者によると、A沢は普段は枯れ沢。周辺の沢に比べ落石が多いとはいえないが、「雪解け後で落石しやすい状態だったかもしれない」と話していた。
◆北ア・大キレツトで転落、東京の男性死亡(2007/8/1信毎)
三十一日午前七時二十分ごろ、北アルプス・北穂高岳近くの大キレツトで、東京都練馬区、アルバイト須沢哲郎さん(58)が稜線(りょうせん)から約五十b下の岩場に転落した。県の防災ヘリコプターで松本市内の病院に運ぱれたが、同九時半すぎ、外傷性ショックで死亡が確認された。松本署によると、須沢さんは同僚男性二人と、北穂高小屋から槍ケ岳に向けて縦走中だった。
◆中央アルプスで沢登りの女性が転落、水死(2007/7/30信毎)
二十八日午前十時五十分ごろ、駒ケ根市の中央アルプス太田切川本谷で沢登りをしていた東京都稲城市、病院職員平塚麻奈さん(34)が誤って沢に転落、五bほど流され深みにはまった。通報を受けた駒ケ根署員と県警航空隊員がヘリコプターで救助に向かい、午後五時すぎに引き揚げたが、既に死亡していた。駒ケ根署によると、死因は水死。平塚さんは男女九人で空木岳を目指しており、岩場で足を滑らせたらしい
◆中ア駒ケ岳の遭難で大阪府の男性を救助(2007/7/23信毎)
中央アルプス駒ケ岳(標高二、九五六b)に登っていて「転落した」と二十一日夕に通報した男性が二十二日、上伊那郡宮田村内の林道で駒ケ根署などに救助された。大阪府大東市、自営業国谷忠男さん(65)で、左手甲や肋骨(ろっこつ)骨折などの重傷。同署の調べによると、「馬ノ背」の岩場で足を滑らせ約十b滑落、付近で夜を明かし、自力下山中だったという。
◆中ア駒ケ岳の登山者男性から救助要請(2007/7/22信毎)
二十一日午後六時四十分ごろ、中央アルプス駒ケ岳(二、九五六b)に登山中の男性から県警本部に「(山頂につながる登山ルートの)馬ノ背で転落してけがをした」と一一〇番通報が入った。駒ケ根署と中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会が救助に向かった。同署によると、男性はグループで入山したとみられるが、その後連絡が付かず、詳細は不明という。
◆乗鞍岳に向かった千葉の男性婦らず(2007/7/17信毎)
十五日正午前、千葉市、医師木村健司さん(39)が十四日に北アルプス乗鞍岳(三、〇二六b)に登ると連絡してきたまま帰らない-と、家族が県警本部に届けた。松本署は十五日、木村さんの車を松本市安曇の乗鞍観光センターで発見。十六日は乗鞍岳登山道を中心に捜したが、見つからなかった。十七日朝から捜索を再開する予定。
泰阜で釣りの男性が滑落死(2007/7/11信毎)
同行の1人も不明
十日午後二時半ごろ、下伊那郡泰阜村川端の万古渓谷で釣りの男性が滑落した-と一一九番通報があった。飯田広域消防が救助に向かう途中、万古川に人が浮いているのを発見。通報者の横浜市旭区善部町、無職高部勝也さん(67)で、同郡阿南町内の病院に運ばれたが、全身を強く打っており、午後六時四十分すぎに死亡を確認した。
阿南署によると、高部さんは、一緒に釣りに来た横浜市戸塚区上倉田、会社員美濃口忠司さん(52)が滑落したため救助を呼ぼうと下山して通報、現場に戻る途中に川に滑落したとみている。
美濃口さんの行方は分からず、同署や同消防が捜索したが、雨で視界も悪くなってきたため午後六時半、中止した。十一日早朝から約三十人態勢で再開する。
二人は釣り仲間の総勢五人で七日から現地を訪れ、この日は二人だけで渓谷に釣りに入った。
◆八ケ岳憤岳で男性の遺体、発見(2007/7/9信毎)
八日午後二時ごろ、八ケ岳連峰上空を県警ヘリコプターで巡回していた県警山岳救助隊員が、横岳西側の岩壁「大同心」下部でうつぶせに倒れている人を発見した。隊員が現場に降りてヘリに収容したが、全身を強く打ち、既に死亡していた。茅野署によると、遺体は佐久市臼田、公務員出浦由紀夫さん(41)で、死後二日ほどたっていた。同署は出浦さんが登山服などを身に着けていることから、遭難したとみて調べている。
◆白馬大雪渓で落石、ソウル大男性教授が重傷(2007/7/3信毎)
二日午後零時ごろ、北アルプス白馬岳(二、九三二b)の白馬大雪渓上部で、韓国ソウル市、ソウル大学教授の金安重(キム・アンジュン)さん(62)に直径約五十aの落石が当たった。金さんは両足や左手に裂傷などの大けが。大町署によると金さんは韓国人19人のパーティーで一列になって登山中で、右上方からの落石を避けきれなかった。現場付近は朝から雨が降り、事故時はガスで視界が悪かったという。
◆八ケ岳で福井市の女性が滑落、重体(2007/7/3信毎)
二日午前十一時二十五分ごろ、八ケ岳連峰横岳(二、八二九b)の岩壁「大同心」の基部で、福井市順化、無職武内光子さん(67)が滑落した」と同行の男性(66)から山小屋を通じて茅野署に通報があった。武内さんは胸などを強く打ち、意識不明の重体。同署によると、武内さんは斜面を約十b滑落した。悪天候で救助活動は夜まで及び、午後八時四十分すぎに茅野市内の病院に収容した。二人は行者小屋から硫黄岳に向かう途中、濃霧で道に迷ったという。
◆木曽町で不明の愛知県の男性が自力下山(2007/6/18信毎)
木曽郡木曽町三岳の御岳山山ろくに16日、団体で写真撮影に訪れて行方不明になった愛知県碧南市、無職村松徳夫さん(72)は自力で歩いて下山し、17日午前5時50分すざ、三岳の民家から木曽署に連絡した。けがはなかった。同署によると、集合時間に間に合わせないことを連絡しようと電話を探したがうまくいかず夜になったという。
不明場所から民家までは約五キロ。
◆北ア長塀山で不明の女性を救出(2007/6/18信毎)
北アルプス長塀山付近で九日夕、滑落して行方が分からなくなっていた女性は十日午前六時、松本署の山岳救助隊員が長塀沢で発見、県警ヘリコプターで松本市内の病院に収容した。女性は静岡県磐田市の会社員中村悦子さん(54)で、顔面裂傷、左腕骨折などのけがをしている。
◆北ア長塀山で静岡の女性が滑落し行方不明(2007/6/10信毎)
九日午後六時十分ごろ、北アルプス長塀山(二、五六四b)付近で女性が滑落したと、同行していた静岡県沼津市の男性登山者が、近くの山小屋を通じて松本署に届
けた。同署によると、滑落したのは同県磐田市の五十代女性とみられ、行方不明になっている。二人は蝶ケ岳から長塀山を経て徳沢へ下山する途中だった。当時一帯には大雨警報が出ていた。十日早朝から山小屋関係者と警察で捜索する。
◆エベレスト挑戦長野の男性死亡(2007/5/20信毎)
エベレスト(八、八五〇b、中国名チョモランマ)の無酸素登頂を目指していた、長野市三才の会社員望月泰彦さん(47)が、約七千七百b地点に張ったテント内で死亡しているのが見つかった-との連絡が十九日、所属する「山岳会ロック&プッシュ」(長野市)に入った。望月さんが途中まで参加していた登山会社の公募隊の日本人男性が現地で確認し、衛星電話で伝えてきたという。
登山計画によると、望月さんは四月上旬に現地入りした後、高所順応しながら五月下旬にかけて登頂を目指し、六月に帰国する予定だった。
謹んでお悔やみ申し上げます。
◆空木岳方面に登山の男性帰らず(2007/5/18信毎)
北九州市の会社員畑田久秀さん(33)が、六日から十二日まで中央アルプス空木岳方面に登山に行くといったまま帰らず連絡も取れないと、十五日、福岡県内の親族から県警本部に届け出があった。木曽署によると、十六日
に県警ヘリで捜索したほか登山の届け出などを調べたが、足取りはつかめていないという。
◆甲武信ケ岳で遭難、埼玉県の男性死亡(2007/5/9信毎)
長野、埼玉、山梨県にまたがる甲武信ケ岳などに登山に出掛け、下山の予定日を過ぎても戻っていなかった、さいたま市南区辻の会社会社社長長田一成さん(36)は八日、埼玉県秩父市の甲武信ケ岳東側の沢で倒木に引っ掛かっているのが見つかり、同県警のヘリコブターが救出したが、死亡が確認された。
◆甲武信ケ岳で遭難か(2007/5/8信毎)
長野、埼玉、山梨県にまたがる甲武信ケ岳(二、四七五b)などに登山に出掛けた、さいたま市南区辻、製造会社社長長田一茂さん(36)が下山予定日を過ぎても戻らないと七日、長田さんの妻(34)が埼玉県警秩父署に届けた。同署などが八日朝から捜索する予定。調べでは、長田さんは三日から二泊三日の予定で一人で入山、四日午後、携帯電話で家族にメールを送ったのを最後に連絡が取れないという。
◆北アルプス滑落相次ぐ(2007/5/5信毎)
北アルプスで四日、滑落事故などで動けなくなりヘリコプターで救助されるケースが相次いだ。
槍ケ岳では北鎌尾根で雪庇(せっぴ)を登っていた神奈川県平塚市の会社員男性(36)がバランスを崩して約三百b滑落、打撲や切り傷を負った。槍ケ岳山荘付近でも女性が約三百b滑落し、軽いけがをした。
白馬岳周辺では、山スキー中に沢に転落して顔などを打った男性と、大雪渓を登山中、気分が悪くなった女性が救助された。
奥穂高岳・岳沢近くのコブ尾根では、知人と二人で登っていた茨城県龍ケ崎市の会社員女性(44)が、バランスを崩して雪が積もった斜面を二、三百b滑落。県警山岳救助隊員らが民間ヘリコプターで救助し、けがはなかった。
富山県側の立山連峰剣岳周辺でも、兵庫県宝塚市の公務員男性(55)が雪上に座る際にバランスを崩して約五十b下に、新潟市の団体役員男性(56)も標高差で約八百b下の谷にそれぞれ滑落して負傷。同県消防防災ヘリで病院に搬送された。
◆岩手山で遭難し岡山の夫婦凍死(2007/5/04岩手日報)
岩手県警は三日午後、岩手山(二、〇三八b)の山頂付近で男女二人の遺体を収容、岡山県玉野市槌ケ原、自動車整備工場経営福森国雄さん(58)と妻陽子さん(46)と断定した。現地入りした福森さんの家族が確認した。
県警によると、二人は山頂から西側に約百b下った地点で、深さ約四十a、直径約二bの穴で寄り添うように倒れており、腰にザイルを巻き付けていた。死因は凍死。
二人は一日午前に入山、午後六時すぎに「山頂付近で遭難した」と岡山県の親類に携帯電話で伝えた後、連絡が途絶えていた。
二日正午すぎに遺体が見つかったが、悪天候で県讐は収容をいったん断念。三日早朝から作業を再開し、同日午後に遺体を収容、県の防災ヘリで岩手署に搬送した。
◆弓折岳で滑落し松本の男性死亡(2007/4/28信毎)
岐阜県高山市の北アルプス・弓折岳(二、五八八b)近くの尾根で、「双六小屋」支配人森下時貞さん(43)=松本市野溝木工二=が尾根西側に転落し行方が分からなくなったと、同行の従業員から二十七日早朝、高山署に通報があった、岐阜県警がヘリコプターなどで捜索。同日午後零時四十分ころ、転落地点から三百bほど北に行った尾根の東側約百五十b下の斜面で森下さんの遺体を発見、収容した。
同署の調べでは、森下さんは二十六日午後三時ころ、小屋開きの準備のため従業員四人と登山中、弓折岳と小屋の間の尾根でパうンスを崩した。転落地点付近に登り返した跡があり、尾根に戻った森下さんが東側に再ぴ落ちたとみて調べている。
◆雪崩白馬の男性死亡 スキー客ら2人重軽傷(2007/4/19信毎)
十八日午後零時二十分ごろ、冨山県立山町の北アルプス・立山連峰の雷鳥沢で雪崩が発生し、スノーボードをしていた北安曇郡白馬村北城、ホテル従業員幸山信也さん(34)ら数人が巻き込まれた。このうち雪に埋まった三人は、ほかのスキー客に救助されたが、幸山さんが窒息により死亡。二人が重軽傷を負った。
上市署によると、けがをした二人は冨山県高岡市旭ケ丘無職堀井興平さん(65)と同県氷見市諏訪野、無職上田理喜雄さん(65)。堀井さんは右脚骨折の重傷。上田さんは軽傷。雪崩は標高約二千七百bの斜面で、幅約百五十-百b、長さ四百-三百bにわたって起きた。幸山さんはグループでスノーボードに、堀井さんと上田さんはほか二人とスキーに来ていた。
当時、雪崩が起きた付近では五十-六十人がスキーなどをしていたという。山小屋の従業員坂本心平さん(36)は「十七日から新雪が三十-五十a積もり、新雪の下の氷層に沿って雪崩が起きたのでは」と話している。
幸山さんは、白馬村落倉のホテルでフロントなどを担当。十七、十八日は休暇で、十九日から出勤の予定だったという。同ホテルの支配人(49)は「元気が良く、人懐っこい人間だった。残念だ」と話している。
◆針ノ木岳で雪崩2人がけが(2007/4/16信毎)
十五日午前十時半ごろ、北アルプス針ノ木岳マヤクポ沢で雪崩が起き、山スキーをするために歩いて登っていた二人パーティーが巻き込まれた。県警ヘリコプターで救助され、東京都小金井市、会社員石館央さん(34)は左足を骨折、東京都調布市、会社員男性(34)は左腕打撲の軽傷を負った。
大町署によると、雪崩は山頂に近い標高二千六百二十b付近で発生し、幅約三十b、長さ約二百b。現場付近には三十-四十aの新雪が積もっていた。
軽傷の男性は「自分たちの足元から雪が切れ、表層雪崩が起きた。雪に埋もれたまま流されていたが、途中の段差でジャンプしたようになった際、空中に体が出てようやく息ができ、止まった時も雪の上に出た状態になった」と話した。
現場近くにいた別のパーティーが雪崩に巻き込まれる二人を目撃し、携帯電話で警察に通報した。
◆御岳山で山スキーの男性が滑落し重体(2007/4/15信毎)
14日午後3時頃、木曽郡木曽町の御嶽山九合目付近の尾根から山スキーで下山中の愛知県津島市、会社員堀田耕司さん(34)が谷に約二百b滑落したと、仲間から木曽署に連絡があった。堀田さんは長野県警のヘリコプターで救助されたが、腹を強く打ち重体。
◆鹿島槍ケ岳滑落で1人死亡 都内山岳会1人重傷(2007/4/03信毎)
二日午前八時四十分ごろ、北アルプス鹿島槍ケ岳(二、八八九b)の大町市側にある赤岩尾根付近を下山中の四人パーティーから、「2人が滑落した」と、所属する山岳会を通じて県警本部に通報があった。
大町署員ら約十人と県警ヘリが出動し、午後五時ごろ、尾根から約五百b下の谷で四人を発見。滑落した二人をヘリで大町市内の病院に運んだが、東京都文京区、自営業今津吉彦さん(42)が、脳挫傷で死亡。東京都大田区、会社員槙昭善さん(41)も右足骨折と顔面挫傷の重傷を負った。
同署の調べによると、今津さんは、雪に両足が埋まり足を抜こうとしてバランスを崩して滑落。ほかの三人が斜面を降りて救助に向かったが、途中で槙さんが約百五十b滑落した。現場付近は、一日タ方に雨が降り、アイスバーン状態になっていたという。
四人は東京都山岳連盟に加盟する山岳会のメンバー。三月三十一日に入山し、一日に下山する予定だったが、一日夜に現場付近でピバーク。二日午前六時ごろ、下山を再開していた。
◆八ケ岳杣添川上流に男性の遺体(2007/3/30信毎)
二十九日午前八時四十分ごろ、南佐久郡南牧村海ノ口の八ケ岳杣添尾根南沢で、南佐久署員が男性の遺体を見つけた。同署によると、死因は凍死。死後一-二カ月ほどたっている。三十-五十代とみられ、白髪交じりで身長約一七〇aのがっしりした体格。登山用とみられる紺のジャンパー、ズボンに灰色の毛糸帽子姿で、茶色の登山靴を履いていた。二十八日午後、渓流釣りの男性ががけ下で見つけ同署に連絡した。同署が身元を調べている。
◆山スキーの男性糸魚川市で遭難(2007/3/18信毎)
十七日午後零時五十五分ごろ、新潟県糸魚川市の蓮華温泉周辺で山スキーをしていた横浜市青葉区桂台一丁目、会社員赤松雅洋さん(42)から「足をけがして動けない」と携帯電話で地元消防署に通報があった。現場は吹雪でヘリコプターによる捜索ができず、新潟県警などは十八日朝から長野県側から救助に向かう。
糸魚川署によると、赤松さんは十七日朝、一人で北安曇郡小谷村から入山、糸魚川市の蓮華温泉ロッジに向かう途中だった。一日分の食料は持っているという。
◆松本の十石峠で救助要請-保護(2007/2/15信毎)
山スキーの男性
十四日午前七時五十分ごろ、松本市安曇の十石峠付近で下山できなくなったと、岐阜県岐南町の会社員男性(43)から携帯電話で松本署に救助要請があった。署員らが救助に向かい、同日午後二時すぎに標高約千八百b地点で保護。疲労は激しいが、けがはないという。
同署によると、男性は十二日、山スキーをするため一人で安曇の自骨温泉から入山。日帰りの予定だったが道に迷い、ビバークした。十三日に下山しようとし、同日午後四時前、同署に「道に迷ったが、救助の必要はない」と連絡していた。
十四日朝の現場付近は雪。昼前から雨に変わったという。
◆赤岳西壁で落下、4人重軽傷(2007/2/7信毎)
六日午後三時十五分ごろ、八ケ岳連峰赤岳(二、八九九b)の岩稜(がんりょう)から落ちた-とパーティーの家族が県警本部に通報した。茅野署によると、宮城県山元町、山岳ガイド志小田清光さん(51)ら四人が赤岳西壁の主稜を登はん中、一人が転落、ザイルでつながった三人も相次いで落ちた。四人は県の防災ヘリで救助され、茅野市などの病院に搬送された。志小田さんが右手首の骨折、東京都板橋区、公務員桜井秀子さん(58)が肝臓破裂、新潟市、無職安野立子さん(60)が両ひじ関節脱臼などでいずれも重傷。岡山市の無職女性(65)は軽傷。
◆赤岳で滑落の岐阜市の男性、遺体で収容(2007/2/6信毎)
八ケ岳連峰赤岳(二、八九九b)で四日午前、山頂直下の岩場から約五百b滑落した岐阜市諏訪山、無職安江幸雄さん(65)は五日午前七時半ごろ、県防災ヘリコプター
から降下した茅野署員らが死亡を確認、収容した。同署によると、死因は滑落による頸椎(けいつい)損傷。
◆八ケ岳連峰赤岳で男性が滑落(2007/2/5信毎)
四日午前九時五十分、八ケ岳連峰赤岳(二、八九九b)直下の岩場から岐阜市諏訪山、無職安江幸雄さん(65)が滑落した-と、同行の山岳会の仲間から携帯電話で一一〇番通報があった。県防災ヘリが出動し、約五百b下の斜面で安江さんとみられる人が倒れているのを見つけたが、強風で近づけず、茅野署はいったん捜索を打ち切
った。五日早朝から再開する。安江さんは三日に入山、三人で赤岳山頂を目指して登山中に、山頂から南西に四十-五十b下の地点で滑落したらしい。
◆中アで不明の埼玉の男性、遺体で発見(2007/1/31信毎)
三十日午前六時ごろ、中央アルプス千畳敷カールで、雪中から上半身が出ている遺体を登山中の愛知県江南市の男性(51)が見つけ、駒ケ根署に通報した。署員らが午前十一時十五分ごろ、県防災ヘリコプターで同署に収容。現場付近に登ったまま下山予定の今月八日を過ぎても連絡がなかった埼玉県川口市、会社員降矢弘文さん(50)と家族が確認した。同署によると、死因は凍死。
中央アルプス・宝剣岳(二、九三一b)方面に入山し下山予定の八日を過ぎても連絡が途絶えている埼玉県川口市西青木、会社員降矢弘文さん(50)の捜索は十日、宝剣岳南側の稜線(りょうせん)から行った。降矢さんのテント、寝袋などを回収したが、降矢さんは発見できず、駒ケ根署は捜索を打ち切った。何らかの手掛かりが見つかり次第、再開する方針だ。
この日は、県警ヘリコプターから同署員と遭対協救助隊員が降下。テント付近の稜線上から宝剣岳直下にあるホテル千畳敷まで捜索したが、手掛かりはなかった。
回収したテントの中には手袋、水筒、アイゼン、ザックなどがあり、ザック内には食料、デジタルカメラなどが入っていた。愛用のたばこもあり、家族が降矢さんの持ち物と確認した。
同署によると、デジタルカメラの最後に写っていたのは、「降矢さんが入山した五日の午後五時二十一分に最影された駒ケ根市内の夜景や南アルプスの写真だった。
写真:回収したテントの中にあった降矢さんの持ち物を調べる遭対協救助隊員ら=駒ケ根市赤穂の早実グラウンド
中央アルプス・宝剣岳方面に入山したまま下山予定を過ぎても連絡がない埼玉県川口市西青木、会社員降矢弘文さん(50)の捜索は九日、県警ヘリコプターで行った。宝剣岳南側の稜線(りょうせん)で、降矢さんのものとみられるテントと寝袋を発見したが、人の気配は確認できなかった。
駒ケ根署によると、この日の中アは快晴だったが上空は風が強く、ヘリから人が地上に降りて捜索することはできなかった。十日は朝からヘリで署員や中ア遭対協の救助隊員を稜線に降ろし、テントなどの周辺を捜す。
救助隊らによると、テントは半分雪に埋まっていた。約五b離れて寝袋が広がり、ファスナーは閉じた状態だった。周辺に足跡などはなかったという。
同署によると、五日昼すぎ、宝剣岳直下のホテル千畳敷の従業員に、駒ケ岳ロープウェイから降りた降矢さんらしい男性が「極楽平から宝剣岳を通り、駒ケ岳に向かう」と話したという。降矢さんは昨シーズンから冬山登山を始め、今回は四日分の食料を持参しているという。