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補給艦「ときわ」が帰港 防衛相「特措法成立に全力」

2007年11月23日20時29分

 今月1日のテロ対策特別措置法の失効に伴い、給油活動を終えてインド洋から撤収した海上自衛隊の補給艦「ときわ」が23日、東京・晴海ふ頭に帰港し、石破防衛相や約200人の家族らが約140人の海自隊員を出迎えた。帰国行事で町村官房長官は、給油活動再開のための補給支援特措法案について、「必ずやこの国会で法案を成立させたい」と述べ、法案成立に衆院での再議決も辞さない姿勢を示した。

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任務を終えて帰国した補給艦「ときわ」の隊員たち=23日午前9時5分、東京・晴海ふ頭で

 海自は01年12月からインド洋に「ときわ」などの補給艦を順次派遣。米国など11カ国の艦船に計794回、約49万キロリットルの燃料を無償提供した。

 帰国行事には、自民、公明両党のほか、特措法案に反対する民主党を含む約50人の国会議員が出席。石破防衛相は「活動を再開すべく、活動の透明性の向上を図り、補給支援特措法案を早期に成立するよう全力を尽くす」と訓示した。

 派遣部隊指揮官の尾島義貴1佐は「今も現場で一緒にやってきた各国海軍の仲間たちが活動している。正直言って後ろ髪を引かれるところだが、国の仕組みに従って任務を完遂したことについては、一つの区切りがついたと考えている」と記者団に語った。

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