無料ブログを簡単作成!『Ameba by CyberAgent アメブロ』
テーマ:保護犬・保護猫
2007-11-22

11月22日

このたびは保護犬コリー♂アルファの件で、多くの皆様には、ご迷惑&ご心配をおかけすることになり、本当に申し訳ありません。
一度にすべてを書ききれないと思いますので、順次、今回の経緯と当会の見解をご報告させていただきます。
報告までには数日のお時間をいただきますが、なんとか連休中には書き終えたいと思います。



コリー引取りの経緯について

順を追ってご説明しないとご理解いただけない部分もあるかと思いますので、当会がセンターから引取りするに至った経緯からご説明致します。


コリーは、10月12日に東京都動物愛護相談センター・本所に収容されました。
収容場所は葛飾区金町。収容期限は10月22日。
東京都では都の条例で、休日(土日祝)を除いて1週間の収容期間となっています。
通常、収容期限内に飼い主さんが見つかられなければ、処分となります。
処分には、譲渡処分(一般譲渡・団体譲渡)と致死処分があります。
このコリーの場合、飼い主が見つからない、一般譲渡には適さない、引取る団体がいない場合は、本所の処分移送日、10月24日に致死処分に送られるかも知れない状況でした。
(処分移送日は曜日で決められています。本所の場合、通常、月・水・金。収容頭数が少ない場合は、処分日が次の処分予定曜日になる場合もあります)


当会では収容動物情報は毎日チェックしており、センターへのヒアリングも行っています。
収容されたコリーについては、気にはなっていましたが、その時点で当会は70頭を超える保護犬を抱えており、今後の引取予定の子の預かり先探しや、かかる医療費の支払いに切迫しており、且つ、当会では、大型犬の預かり家庭は2家庭しかなく、そのご家庭には既に預かり犬がいる状況。もし引取るなら動物病院に有料で預けるしか手はなく、このコリーは引取検討は難しい状況でした。
(当会では保護犬の9割が小型犬です。都会の住宅事情もあり、一時預かり家庭の9割が小型犬しか預かれない状況であること、また、中型・大型犬でも室内預かり(里親様には室内飼育が譲渡条件)を基本としているため、中型犬・大型犬を預かれるご家庭は本当に少ないのが実情です)


10月15日、このコリーについて1通のメールが届きました。
大阪の方からで、10/22が期限のオスのコリーの件で・・との相談でした。
コリー愛好家が自分のサイト等で、懸命にアナウンスして飼い主を探しており、コリークラブにも情報を連絡した、最悪、問い合わせが入らずに譲渡会のようなものにもエントリーができなければ、引きだしてやってもらえないでしょうか?ということでした。
知人が何人か施設に連絡をしたところ、飼育面談に合格した東京在住者か、登録の指定保護団体でないと引き出せないので団体に相談するように言われたとのことで、当会宛にメールが届いたようです。
茨城、大阪で、一時預かりをしてもいいという家があるとのこと。
(メール原文の転載は了解を得ていないので、要点だけ上記に書きました)


10月19日、以下のようにお返事を出しました
-----------------------------------------------------------
その後、コリーについては、引き出し可能となったでしょうか?

当会が窓口になることは可能ですが、
現在、当会では70頭を超える保護犬がおり、
医療措置含め、大変な状況下にあります。

コリーを引き出して、一時預かり先の家庭に移動する場合、
(あるいは、里親さんに引き渡しする)
○○様はじめ、このコリーを助けたいと思われた方々が、
医療措置や、もし必要な治療があれば、行っていただけますか?

預かり先(あるいは、里親さん)は、決まっていますか?

どんな子でも1頭でも命を繋ぎたい気持ちでおりますが、
現在、大型犬を抱えられるだけの余裕が当会にはありません。
諸条件があえば、ご協力はできるかと思います。
-----------------------------------------------------------

すぐにお返事がきました。
コリーはまだマッチング(飼い主が見つかっていない)ができておらず施設にいる。センターの方が、コリシェルは人気があるので殺処分しない方向で考えていると言っていたとのこと。22日にもう一度確認するつもりだが、何処の団体も引き出さず、都の譲渡会にもエントリーできない状況になっていたら、あの子をだしてやっていただけないか。すぐに動いてくれそうな東京在住の友人知人は思い浮かばないが、探してみる。人材が見つからなかったら、伊丹行きの飛行機に乗せてやってもらえないでしょうか?とのこと。
必要経費は負担する。我が子同様に病院にも連れて行く、養育費も出す。里親を探す場合は、コリーという犬を理解していて、コリーがどうしても欲しいのだという方を慎重に選ぶ。体もあまり頑丈ではないし、吠える犬種だから・・・とのことでした。


同時期に、千葉県動物愛護センターにもコリー♂の収容犬がいました。
このコリーについても、当会宛にご連絡をくださった方のグループで、命の行く末について案じておられるようでした。
当会は千葉県動物愛護センターからの引取りも行っているので、センターにヒアリングを入れましたが、まだよく様子を見てないとのこと。
千葉センターからは別の犬の引取検討をしていたので、とても当会にこの子を引取る余裕がありませんでした。


10月20日、最初に当会宛にメールをくださっていた方が事情により対応窓口になれなくなったとのことで、現在のアルファの預かりママさんが、今後の対応窓口になるとのことでした。
収容期限も迫ってきており、まだ飼い主が見つからず、他の団体からのオファーも入っていないことはセンターに確認していましたので、早々にご連絡をして、今後の対応について相談させていただきました。
預かり先、あるいは里親候補があるのかどうか、医療措置を行っていただけるか、遠方で日々の経過を見ることが出来ないので、信頼おける方に譲渡として出すのか、それとも当会の一時預かり家庭として登録していただき、一時預かりとしてコリーを預かるのか。
もし万が一、継続治療が必要な疾患が見つかった場合でも、責任を持って対処していただけるのか。
当会が引取りの窓口になる以上、引取犬への責任があるので、よく考えてお返事いただきたい旨、お話をしました。
並行して千葉センターのコリーについての相談もありましたので、同様にご検討いただくようお願いをしました。


10月21日、上記の件についてお返事が来ました。
千葉センターのコリーについては、茨城の方が一時預かりするとのこと。
東京センターのコリーについては、あと数日(2~3日)待っても飼い主が現れない、他団体からオファーもない場合は、現在のアルファの預かりママさんが預かるとのことで、その場合は、犬の引取り&伊丹までの空輸をお願いしたいとのことでした。
『空輸代その他の経費はすぐに振り込みます。その場合も犬の所有権はcatnapさんで私は預かりで里親さんを捜してあげたいと思います。もちろん、医療面では獣医師での明文化したものを保管しておくようにしておきます』とのことでした。
千葉センターのコリーは、23日期限でしたが、最終的には、茨城の方かその関係者がセンターから直接引取りできることになったとのことで、当会は窓口にはなりませんでした。このコリーは11月5日までの検疫で、その後の引き渡しになるとセンターから聞きました(千葉センターはパルボ感染の危険性があるので、引取犬は、必ず2週間の検疫期間があります)。


10月22日の収容期限があけ、東京センターのコリーには飼い主が現れませんでした。
センターから一般譲渡に出す対象にはならないとのことでした(大きさ、年齢、健康状態、確実に終生飼育できる里親さんの選定が難しい等の理由から)。
遠方でしたが、確実な預かり先が見つかったので、当会で引取りの窓口になることにしました。
預かりママさんとなってくださる方から、正式に一時預かりアンケートフォームからの申し込みをいただき、今後の引取り&搬送ついて、協力してくれるスタッフを交えながら調整を行っていきました。
そして10月26日に引取り、翌27日に、遠路大阪までコリーを送ることになりました。


10月26日、センターから引取り。
スタッフにシャンプー&トリミングしていただき、メディカルチェックのため、協力病院へ。
簡単な身体検査とマイクロチップ装着を行い、その後、狂犬病予防注射を摂取、スタッフ宅で1泊して、27日の昼、大阪に空輸で送りました。
マイクロチップ装着と狂犬病予防注射は、遠方に移動する子が万が一(迷子・咬傷事故等)のことがあってはならないと、こちらで済ませておきたいことでした。
その後の医療受診は、大阪の預かりママさんに引き継ぐことにしました。


以上が、センターから引取るまでの経緯です。


コリーは、10月12日~26日までの2週間、センターに収容されていました。

その間に、逸走犬を探しているという方から、このコリーについての問い合わせが入っています。

それについては、あとで書きます。


なぜコリーが東京から大阪まで行ったのかと思っていらっしゃる方があるかも知れませんが、当会ではその時期、引取りが難しい状況であり、千葉センターから中型犬クラスの犬や子犬の引取りを検討していた時期でもあったので、とても抱えられる状況にはありませんでした。異例的に、通常は引き取らなくても他団体からオファーが入るような比較的若い小型犬がセンターにたくさん残っており、とてもコリーを引取検討に入れられません。
当会が窓口になることで、コリーの命が繋がるなら・・・
そう思って話を進めました。
もちろん、保護管理下における責任はありますので、センターの譲渡細目&当会の譲渡条件に添うように、今後の里親希望さんの受付窓口は当会が行い、コリーという犬種をよく知る方々にアドバイスいただきながら、最良のご縁を探していくことになりました。



続きは追って書きます。