近くのお気に入りの公園は、粋な行事がある。
有料の公園なのだが、ペットOKの季節の木々が美しい公園で、関東から日帰りの散策客も多い。
入り口近くに水の販売もやっていて、その水で淹れてくれるコーヒーは格別だ。
そのコーヒー付きの園芸教室もやっていたりする。
異常気象の影響で紅葉が遅れ、今が見ごろとなっているけれど、今ひとつ例年の燃え立つような景色ではない。
しかし、色とりどりの落ち葉を敷き詰めたような公園で、音楽会があったので行ってきた。
無名の若手音楽家達だが、季節と調和したメロディーが、日々の喧騒を忘れさせてくれた。
うっとりと余韻にひたり、美味しいコーヒーを頂いていると、斜め前の席のカップルがイチャツク。
前髪に卵でも抱えているのか?と思うように膨らんで、超ミニのショートパンツにひっくり返りそうに高いヒールに白いファーの縁取りのピンクのブルゾン。後は襟足を結い上げたら日本髪になりそうな頭で、何をチミは目指しているんだ?と言う出で立ちだ。
隣の男は、この肌寒い時にシャツのボタンが一つか二つしか止まっていない。かろうじてマフラーを素肌に這わせて、ブルゾンを着ている。
・・・・?はだけたシャツ?マフラー?
私があげた物だ・・・・蟹腹君。
ゲロゲロ、なんちゅう趣味の男だ!
美味しいコーヒーを危うく噴出しそうになった。
気付かれないように、見なかったふりをして退散しようと移動していたら、動く巨体が彼の目の端の視界に入り込んだようだ。
「○○(下の名前で呼ぶな!せめて名字で呼べ!)さん!」
「あら!来てたの?久しぶりね。」
彼女に気を遣って「久しぶり」を汲めよ!と念じたのに、蟹腹男には人生経験がまだ足りなかったようだ。
「この間は楽しかったすよ〜、このマフラーめっちゃ気持ちいいっす!」
全くゲロゲロだ・・・・。
彼女は「このおばさんだあれーー?」と敵意剥き出し。
あのね、おチビちゃんは相手にできないわよ、おネエさんは忙しいっす!と心の中で言ってみる・・。
聞けば専門学校に入るから、彼女と暫しお別れのデートらしい。
へー、見直したね。こんな風光明媚な場所を選ぶとは!しかし、オバハンはチミのそのアンバランスな所が気に入ってるんだけどね。でも、女の趣味はどうよ?
なんて思ってみるが、私と気が合うくらいだから、やっぱりチャレンジャーなのかな?
まあ、仲良くやってくれ!と二人と別れようとしたら「明日、この前の公園いくっす!」と蟹腹男は叫んだ。
???「だから?来いってか?」
全く、今の若いもんの考えてる事はわからん。
でも、前髪に卵隠してる女は「オバハンは彼氏をどうするつもり?」と言ってる視線を送ってきた。
何もありゃあせんで、心配せんでえよろし!
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コメント(1)
ゲラゲラゲラ〜〜爆笑
kirapikaさん、もう茹でて食べたら?^0^
具合悪かったけど、吹っ飛んだよ。
2007/11/22(木) 午後 6:29 [ riku ]