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２００７年１１月２１日 更新

日本人アーティスト初の快挙！Ｂ’ｚがロックの殿堂に手形刻印

　【ロサンゼルス１９日（日本時間２０日）＝山下伸基】ロックユニット、Ｂ’ｚがロックの殿堂として知られる米ハリウッドの「ロック・ウオーク」に日本人アーティストとして初めて手形を刻印した。授賞セレモニーに出席した２人は「２０年前、Ｂ’ｚを結成した時には、こんなことは夢にも思っていなかった」と英語でスピーチ。エルビス・プレスリー、ジョン・レノンら偉大なロックスターと名を並べたことに感激をあらわにした。

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　カリフォルニアの雲ひとつない青空の下、ロック界の日本代表、Ｂ’ｚの晴れ舞台は訪れた。

　まず、ギターの松本孝弘（４６）が「２０年前、自分がここにいるなんて考えてもみなかった。みなさんに感謝です」と英語であいさつ。続いて、ボーカルの稲葉浩志（４２）が「まったく予想だにしなかった、この瞬間にいられて幸せです。ありがとう」と流暢（りゅうちょう）な英語でスピーチすると、拍手と歓声が渦巻いた。

　ハリウッド・ロック・ウオークとは、ハリウッド中心部に店を構える「ギターセンター・ストア」のエントランスホールの床に刻まれた手形群をさす。１９８５年に誕生し、これまで１７５組が刻印してきた（設立以前の故人はレリーフ）。ロックの発展に貢献したものだけが許されたロックの殿堂だ。

　１７６組目に名を連ねたＢ’ｚは、世界７位にあたる７５８２万枚のＣＤ総売り上げと米西海岸でのライブ実績が評価された。アルバムでコラボした２人の友人で、自身も殿堂入りしている米ギタリスト、スティーブ・ヴァイ（４７）の推薦もあって実現した。日本人のみならず、アジア人ミュージシャンとしても初めての快挙となった。

　日本から訪れたファンを含む約２００人のギャラリーが見守る中、手形を埋め込んだ松本は「ぐっと力を入れた瞬間、感慨深いものがありました。以前ここに訪れて、どんな人の手形があるのか興味深く見ていたから」としみじみ。

　一方の稲葉は「学生時代から欧米のロックをコピーしてきたのでうれしい。ただ、今は国籍なんか関係ない時代。英語や日本語で歌わなきゃいけないという壁はなくなっている」と熱く語った。

　「これからも変わることなく音楽作りに精進していきたい」と松本。デビュー２０周年にビッグプレゼントを贈られたＢ’ｚは、自分たちのロックにさらに磨きをかけていくことを誓った。

★１２月に新アルバム、来年には全国ツアー

ロック・ウオークにはエリック・クラプトンやエアロスミスら１７５組の名が刻まれ、日本人では楽器メーカー、ローランドの梯郁太郎氏、コルグ会長の加藤孟氏に続きＢ’ｚで３組目となる。

　Ｂ’ｚは１２月５日にニューアルバム「ＡＣＴＩＯＮ」を発売し、来年１月２８日から同盤を携えて全国ツアーをスタート。３８カ所５９公演で７０万人を動員し、９月２０、２１日に横浜市の日産スタジアムでファイナルを迎える。