京都大学の山中伸弥教授らは、神経や筋肉など体の様々な細胞や組織に育つ新型の「万能細胞」を、人の皮膚の細胞から作ることに世界で初めて成功した。すでにマウスの細胞でも同様の細胞を作っていたが、人の細胞で成功したことによって、患者本人の細胞から拒絶反応の起きない移植用組織を作れる可能性が出てきた。次世代医療である再生医療の本格的な実現につながる成果だ。
科学技術振興機構との共同研究。米科学誌セル(電子版)に21日、論文を発表する。
作製したのは「iPS細胞」。山中教授らは昨年、マウスの細胞でiPS細胞を作製。人の細胞でも作れるか世界の研究者が注目していた。(01:14)