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「検索窓だけ」は誘導効果ゼロ ウェブ連動CM調査結果

2007年11月20日01時43分

 テレビCMで、インターネットの検索窓に商品名などを入れた画像を示すのが流行しているが、それだけでは自社サイトに誘導する効果がないという調査結果が出た。ウェブ連動CMも、かたちだけでは消費者の記憶にとどまらないようだ。

 博報堂DYグループがネット広告配信システムのオーバーチュアの協力で05年4月〜07年3月に調査。自動車、飲料、家電など51商品について、新CMに切り替わる前後で、各社のサイトの検索件数がどう変化したかを調べた。

 従来型のCMに比べ、検索窓にキーワードを示しただけでは、検索件数は1.06倍にしか増えず、効果はほぼゼロだった。一方、検索窓に加えてクリック音やナレーションを入れて検索を促すと、検索件数が平均約2.9倍に増えた。

 CM総合研究所の調べでは、07年1〜6月のウェブ連動CMは725本と、前年同期の10倍以上。関根建男・同総研代表は「消費者の目が肥え、キーワードやサイトの中身に工夫が必要になっている」と話す。

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