フツウノカゾクガイチバンコワイテッテイチョウサハメツスルニホンノショクタク
普通の家族がいちばん怖い―徹底調査! 破滅する日本の食卓―


岩村暢子

事件は、家庭で起こっている。そして、主人公は隣の平凡な主婦たち――。

正月とクリスマス――最大の家族イベントは今? 二百二十三世帯を調査のプロが緻密にリサーチ。八十枚近い写真と八百ほどの主婦の言葉で、奇怪な家族の歪んだ幻想を解体する。何気ない発言に社会を蝕む病理がにじむ。「個性」重視、「私中心」の行き着く先は? 「モンスターペアレンツ」は、あなたのすぐそばにいるかもしれない。

発行形態 : 書籍
判型 : 四六判変型
頁数 : 222ページ
ISBN : 978-4-10-305851-9
C-CODE : 0095
発売日 : 2007/10/25

書評
書評/対談


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岩村暢子
イワムラ・ノブコ

1953年北海道生まれ。法政大学卒業。広告会社アサツー ディ・ケイの200Xファミリーデザイン室室長。食と家族の調査を続け『変わる家族 変わる食卓』『〈現代家族〉の誕生 幻想系家族論の死』(ともに勁草書房刊)を著す。

プロローグ 普通の家族を知りたい
サンタに手紙を書く18歳の男の子/「夢」のない子って怖い/殺伐とした元旦の食卓/「フツウの家族の実態調査」について
第一章 してもらえる「お客様」でいたい
上げ膳据え膳してもらうお正月/「女って辛い」主婦の本音/伝わらない御節/いまどきの嫁の気遣い/お年玉を貰う親たち/テレビに門松、ポプリのお屠蘇/お正月なんて「やめたい」
第二章 好き嫌いで変える
キッチンもトイレもクリスマス/クリスマス料理は舞台装置 /やりたいことだけ「伝承」/雑煮の味も「私の好み」/「決まってること」は苦手/自分ペースで「一緒」に/無理しない、頑張らない/反転する「私」
第三章 子供中心、私中心
子供を「喜ばせたい」親たち/「子供」はツール/「お子様」は主役/子供に媚び売る親たち/「子育て優先」の実態
第四章 うるさい親にはなりたくない
「見せて」伝える伝統/語らない親たち/みんなと同じにしてあげたい/「好きにさせる」お手伝い/思い出作りしたい親たち
第五章 一緒にいられない家族たち
麦茶、牛乳のお屠蘇/バラバラが嬉しいお正月/子供の数だけツリーとケーキ/喪中より受験/みんなが触れ合う日/ハレの日だけ「家族一緒」
第六章 ノリで繋がる家族
「楽しい」ことがいちばん大事/現金掴み取りで燃える/盛り上がれば「一緒」/子供を躾けない理由/偽装する家族
第七章 普通の家族がいちばん怖い
エピローグ 現実を見ない親たち
あとがき


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