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大連立騒動の陰で着々と進む「米軍再編」

 「給油」など瑣末なこと

安住るり(2007-11-16 20:00)
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 「プッツン、してしまった」なんて、あえて「豪腕オザワ」から「変身したオザワ」の「弱さ」を演出したような「辞意撤回会見」だった。

 これを「情けない」と嘆いてみせるのは簡単だが、与党たる自民党も「もっと情けない」ことを前首相(安倍)がやってしまっているし、国会運営でも、とりあえずの攻め手がなく、野党の「ごきげんとり」をせざるをえない。

 この「大連立」騒動について、さまざまな「解説」がされているが、まだまだ謎だらけ。観客ならぬ「主権者」たる一般国民には、何がなにやら分かりません。

 与党も野党も、暗中模索で、これから、国会はどう動くか、正直だれにも予想がつかない。

 自民党の「給油新法」は、とりあえず衆議院で可決されたが、これも国民にとっては、不明朗なことだらけで、「積極的賛成」の声は多くなく、「インド洋での給油は、日本の国益のために必須の国際貢献だ」という与党の言い分は、あまり信用されていない。

 「話し合いの福田内閣」としては、これが参院で否決された後、衆院で「3分の2」の強行突破は、世論の反発も予想が付かず、避けたいところだろう。

 「給油の停止にアメリカが激怒している」という説もあるが、もっともっと大きな「米軍再編事業」は、着々と日本国内で進んでいる。

 神奈川県の米軍座間キャンプは、もうすっかり「アジアのリトル・ペンタゴン」の陣容を整えたようだ。ここは、「諜報作戦の司令部」と見られている。

 同じく神奈川県の横須賀港は、米軍太平洋艦隊の最重要の基地として、原子力空母の母港化が、着々と進んでいる。

 日本政府がまったく手を出せないブラック・ボックスの「原子炉」が、横須賀の港に浮かぶことになる。「母港化反対」で当選した現市長は、とっくに市民を裏切った。

 「インド洋ガソリンスタンド」騒動は、目くらましかもしれない。

 朝鮮半島から引き上げる米軍は、沖縄に来る、という噂もある。

 財政逼迫で「消費税増税」を言いながら、在日米軍には「思いやり予算」の大盤振る舞いを続ける政府与党。よほど「弱み」を握られているのだろう。

 すべて「テロとの戦い」のためか?

 国民は疑っている。世界中が疑っているだろう。アフガニスタンでもイラクでも、状況は悪化の一途をたどっているのだから。

 日本の鳩山法務大臣は、昔から「ペンタゴン」のお友達だそうで、最近盛んに「日本国内にもテロリストがうろうろしている」と、危機感を煽る言動を繰り返している。アヤシイことだ。そのうち日本のどこかで「アルカイダによるテロ」が仕掛けられるのかもしれない。用心、用心。

 行き詰ったアメリカの「戦争経済」に貢献している限り、日本国民の未来に明るさは見えないだろう。

 いちおう「大連立」を蹴って「対決姿勢」を取り直した民主党のダメージは、各種世論調査によれば、それほどでもないらしい。

 「人間くささを見せた」「乗せられた」小沢さんは、「被害者」イメージになったかもしれない。少なくとも、「私利私欲」「権力欲」で動いたのではない、「国民のため」を彼なりに考えた、と支持者は理解したのではないか。

 頼りない民主党でも、「おいぼれに操られてきた」「利権まみれの」「隠蔽体質の」「金持ち優遇の」「土台から腐っている」「アメリカ恐怖症」の自民党に、このままクニを任せよう、と考え直す人は、多くないことを願う。

 ◇ マスコミが、報じないことに目を凝らせ。

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