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コンビニにナイフ男 警官が発砲、男は死亡 京都・山科

2007年11月16日

 16日午前1時すぎ、京都市山科区東野八反畑町のコンビニ店「セブンイレブン京都山科東野店」前の路上で、包丁を持った男が客の男性会社員(67)を切りつけ、店内で男性店員(53)にも切りつけて逃走した。店に駆けつけようとした山科署員(44)にも近くの路上でけがを負わせた。約10分後、別の同署員3人が店から約400メートルで男を発見。足に拳銃を1発発砲した。同署は殺人未遂と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕したが、男は病院で約1時間後に死亡した。会社員は背中、店員と警察官は顔などに1〜2週間のけが。

 山科署によると、男は同区音羽千本町の無職崔正秀容疑者(42)。男性署員(25)が拳銃を構えて「ナイフを捨てろ。捨てんと撃つぞ」と警告したが、同僚に切りつけてきたため発砲したという。弾は左太ももを貫通し、右太ももに入っていた。崔容疑者は発砲後も包丁で抵抗したため、数人で取り押さえた。福多亘副署長は「現段階で判明している事実によれば、適正な拳銃の使用だと考えている」との談話を出した。

 崔容疑者はコンビニで店員を脅してたばこを奪うなどしており、強盗致傷の容疑でも調べている。

 発砲を目撃した高校生によると、包丁を持って走って逃げる崔容疑者を、複数の警察官が数メートル離れて取り囲んだ。スピーカーで説得したが、「お前ら殺されたいんか」などと叫んでいたという。直後にバーンという発砲音がして、「うぎゃーっ」という叫び声が聞こえたという。

 現場はJR山科駅の南約2キロの住宅地。交通量の多い市道付近にある。

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