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白い一脚の椅子は語る

楽屋の片隅で思ったこと……

三田 典玄(2007-11-15 13:30)
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 現在、静岡で開かれている、2007年ユニバーサル技能五輪国際大会の記事を私もいくつか投稿させていただいた。11月14日はその開会式の日だ。私は仕事で、その時間、表と楽屋を行き来していた。

 ふと見ると、私のいる楽屋の近くに、真っ白いシルクで覆った椅子が一脚、淋しそうに置いてあった。

楽屋の片隅の白い椅子(撮影:三田典玄)

 行きかう人は誰も見向きもしない。それに、なんだか雰囲気の違うその椅子に、誰一人として荷物などを置く人もいない。

 私は仕事でもプライベートでも、写真を多く撮っているが、特に自分が気になって撮ってしまう対象がある。それが「椅子」だ。以前、その写真をオーマイニュースの記事として載せていただいたこともあった。

 その日、会場には皇太子殿下が一人でいらした。「ああ」と思って、私はその暗がりでシャッターを切った。

 その人がいないその寂しさと、一見華やかに見えるけれども、実は過酷な運命を背負ったひとりの女性のことを、ちらっと思った。

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