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代々木アニメ学院元学部長、淫行で逮捕

 神奈川県警保土ケ谷署は13日、声優の専門学校に通う少女(当時15)にみだらな行為をしたとして、県青少年保護育成条例(淫行=いんこう)の疑いで、東京都江戸川区の劇団俳優山田宗久容疑者(37)を逮捕した。少女とは講義で知り合ったという。同容疑者はマルチメディア系各種学校大手「代々木アニメーション学院」で声優などの指導者としても活躍し、04年には芸能学部長を務めていた。

 調べでは山田容疑者は今年9月7日午後、横浜市泉区の少女の自宅で、18歳未満と知りながら、みだらな行為をした疑い。調べに対し「関係を持ったことは認める」と供述している。一方、同条例では「行為」について「結婚を前提としない単に欲望を満たすためにのみ行う」行為と定めており、少女との関係について「自己の性欲を満たすためではない」と一部否認している。

 保土ケ谷署の調べでは、山田容疑者は、少女が通う横浜市内の声優の専門学校の部外講師として講義を行った際に、少女と知り合ったという。7月ごろから、数回にわたり関係を持つようになり、9月7日には、少女から連絡を受けて少女宅に駆け付けた後、みだらな行為をしたという。少女の母親が少女の様子がおかしいのに気付き、10月に神奈川県警本部に相談し、発覚した。山田容疑者には妻子もいる。

 代々木アニメーション学院などによると、山田容疑者は00年までは同学院社員として講師などを務め、04年には声優やタレント養成の分野を担当する「芸能学部」の学部長を務めた。しかし、それ以降は「いっさい正式な講師としての契約も結んでおらず、今年度も契約していない」という。一方、12月には、東京校、横浜校、大宮校の2年生が、山田容疑者が以前脚本を担当した演劇を上演する予定になっており「演目の変更も含め、対応を検討したい」としている。

 山田容疑者は05年に「北山柊(しゅう)」の芸名で、劇団「シリウスプロジェクト」を立ち上げ、代表を務めていた。劇団関係の友人の1人は「後輩の相談には気さくに応じてくれる人で、下心を持って少女に近づこうというタイプではない」とショックを隠せない様子。山田容疑者は今年に入って体調をくずし、活動を休止していたという。

[2007年11月14日7時40分 紙面から]

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