TBS、08年3月期見通しを減収減益に下方修正

2007年 11月 14日 17:45 JST
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 [東京 14日 ロイター] TBS(9401.T: 株価, ニュース, レポート)は14日、2008年3月期連結業績見通しを、従来の増収増益から減収減益予想へと下方修正した。スポット広告の不振が続いており、放送事業が従来予想を大幅に下回る見通し。

 連結売上高は従来予想の3225億円を3160億円(前年比0.8%減)、営業利益を270億円から215億円(同15.1%減)、経常利益を280億円から240億円(同8.5%減)、当期純利益を233億円から205億円(同54.1%増)へとそれぞれ引き下げた。連結営業利益予想の215億円は、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト11人の予測平均値265億円を下回った。

 売り上げでは、DVD販売が好調に推移するなど、映像・文化事業は従来予想を10億円上回るものの、放送事業が従来予想比81億円下振れる見通し。これに伴い、営業利益も、放送事業が58億円従来予想を下回る。会見した平本和生常務は「スポット減には抗し切れなかった」と述べた。 

 当期純利益が大幅増益になるのは、下期に東京エレクトロン(8035.T: 株価, ニュース, レポート)株の売却益121億円程度を特別利益に計上するため。