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神様・稲尾和久氏死去 (3/3ページ)
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西鉄時代の同僚で、主砲として活躍した中西太氏の話「4、5日前に病院に入っているという話を聞いた。サイちゃん(稲尾氏の愛称)のことだから、元気になって出てくるだろうと思っていたが。寂しい限りです」
ソフトバンク・王貞治監督の話「1963(昭和38)年の日本シリーズで対戦し、巨人は最終的には勝ったが、稲尾さんには2度やられた。頭脳的で、ピッチャーのお手本になる投球だった。日本の野球界を語るに当たって、稲尾さん抜きには語れない。遺志を受け継いで、九州の野球を盛り上げていきたい」
西鉄時代の同僚、豊田泰光氏の話「彼がいなければ、僕ら西鉄ライオンズの選手の人生もなかった。私の投手論の中には稲尾君しかいない」
西鉄のライバル球団、南海の主砲として対戦を重ねた楽天の野村克也監督は「鉄人稲尾もついに果てたか。元気そのものだったのに。人生寂しくなる」と突然の死を惜しんだ。制球と投球術が持ち味の稲尾氏との対決は「頭脳勝負で、おれの野球観とぴったり。楽しかった」。厳しいシュートを攻略するため、16ミリフィルムに投球を撮影して研究。ある対戦で配球を読み切り、そのシュートを本塁打したが、その後の対戦ではきっちり修正されたという。「一流が一流を育てる。彼のおかげで生きてこられたようなもの」と述懐した。
巨人時代に日本シリーズで対戦した川上哲治氏の話「びっくりしました。まだ若かったですから。まだまだ野球界のためにプラスになる働きができたはず。昔のことを思い出しますよ。日本シリーズでは一人にやられた。本当に残念」