外出から帰って、車のドアを開けてルーキーがピョンと降り立ったら、野良猫とバッタリ。
ああいう時って、猫も犬も人間と同じように互いに「ギョッ」とする。
それから隠居犬とは程遠い、追いかけっこが始まったが悲しいかなそこは隠居犬、体力が続かなかった・・。
体力が無かった事を隠すためか、我家の隠居犬はおしっこをし始めた。さも、おしっこしたくて飛び出したと言わんばかりに。
動物のプライドは高い。そこを踏みにじると、とてもイジケタ動物になってしまうそうだ。おどどした動物になると。
で、昨日はキルトのパターンを確認するためにカフェへ出向いていた。おばあちゃまとの会話も楽しくあっという間にお昼を過ぎてしまっていた。
慌てて店を出たら、お隣のペットショップからシーサー(沖縄出身だから)先生が出てきた。
思いがけずして出くわしたが、私はルーキのようにいきなり追いかけない。
「あら、まあ」から始まって、先生は先日のペットショップの検診のバイト代を貰いに来たそうだ。
立ち話も何だから、お昼がまだだったら食べないか?と誘ったら「食べましょう」と乗ってきてくれた。
何を食べるか聞いたら魚か蕎麦が食べたいと言う。おお、私の食べたい物だ!と馴染みの江戸前に引っ張って行った。
繁華街の裏手ににあるが、常連客がお昼にもたむろしている。
夜は敷居が高いが、お昼はセーフの金額で美味しい握りを出してくれる。
二人で美味しいねー、と食べているとお店の大将が「弟さんですか?」と聞く。
「えっ?彼氏に見えない?」と言ったら「御冗談!」とあっさり切り捨てられた。
隣でシーサーは笑っている。
大将に言わせると、食べるペース、間が私とシーサー先生は同じと言う。気付かなかった・・。
だから、姉弟かなと思ったそうだ。
大将に言わせると、食事の仕方で育った環境の食事風景が見えるそうだ。
へーーー、と聞いていたら、シーサー先生が
「結婚生活も上手くいくかどうかは、胃が合う(食事)、性欲、価値観と言うそうですから」
大将も私も真昼間に食事している時に「性欲」が出てきて噴出した。
若いもんは露骨だ。
まあ、そうだろうけどね、今の私には微妙な発言だわね、と考えていた。
先生は大型動物を専門に勉強していたが、今は動物園ブームで就職が難しいそうだ。
検疫の方に先輩から誘われているが、動物との触れ合いが寂しい物になってしまうし迷っていると話した。
未来設計を考える分岐点だねー、とひと回り以上離れている人生の後輩にアドバイスできるほど、できた人間でない自分が腹立たしい・・。
迷いを聞くくらいしかできない私でごめんよ、と店を出た。
夜の繁華街になる通りに公園があったりして駐車場があるが、目立たない所なので、平日の昼間は隅っこに無断駐車が時折ある。
車で先生を送ってあげようと私の車に歩いていたら、近くに止まっている軽自動車のワンボックスカーが、いきなり上下に跳ねだした。
私は「うわっ、爆発!」と怯んだら、シーサー先生は「デート中ですよ。」とシレッとしている。
「えっ?」と私は目が点になり、「ああそうか」と理解して「あんな狭い所では私は足りないな」
と言ったら今度は先生が目が点になった・・。
冗談だから・・
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