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【社会】

全盲患者、公園に置き去り 大阪・堺の病院職員4人

2007年11月13日 19時54分

 全盲の男性患者が置き去りにされた公園=13日午後、大阪市西成区

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 堺市北区の新金岡豊川総合病院(豊川元邦院長)の男性職員4人が9月、全盲の男性患者(63)を大阪市西成区の公園に置き去りにしていたことが13日、分かった。

 病院側は、渉外係の職員(47)の判断で幹部らの指示はなかったと説明。「入院費の未払いなどのトラブルがあったが(放置は)とんでもないことで、反省している」としている。西成署は保護責任者遺棄の疑いがあるとみて捜査している。

 調べや病院などによると、職員と医事課員3人は9月21日午後1時ごろ、男性を車に乗せ、大阪市住吉区の男性宅に連れて行ったが、住んでいた前妻(63)が引き取りを拒否。午後2時20分ごろ、病院から約10キロ離れた西成区の公園に連れて行ってベンチに座らせ、下着類などの荷物とともに置き去りにした。

 4人のうち1人は直後に匿名で「目の見えない男性が倒れている」と119番し、サイレンの音を確認して立ち去った。男性は別の病院に運ばれ、現在も入院中。搬送時、救急隊に「熱がある」と訴えていた。

(共同)
 

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