12日の東京市場では、株安・円高の流れが加速した。東京株式市場で日経平均株価は7日続落し、下げ幅は一時、550円を超えて1万5000円を割った。取引時間中に1万5000円を下回るのは昨年7月27日以来、約1年3カ月ぶり。東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=110円を突破し、約1年半ぶりの円高になった。米住宅ローン問題の長期化による米経済の減速懸念が嫌気され、円相場の急伸で企業業績の先行き不安も高まっている。
午後1時10分現在の日経平均は前週末比535円36銭(3.44%)安の1万5048円6銭。東京証券取引所第1部の上場銘柄の約9割が値下がりする、ほぼ全面安の展開となった。8月17日の年初来安値(1万5273円)を一時約3カ月ぶりに下回った。
この日はホンダやシャープなど、輸出関連株を中心に下落した。円キャリー(円借り)取引の巻き戻しによる急激な円高が企業業績に与える影響を、株式市場は懸念している。
(13:46)