高島市今津町酒波の施設に病歴のある犬の搬入を計画する犬の保護団体「アーク・エンジェルズ」(大阪市)が10日、地元住民らで作る「進出反対期成同盟」の役員約20人に施設内を公開した。住民らは施設を見て回り、犬の多頭飼育が周囲の自然環境や住民生活に悪影響を与えないか確認した。
公開は6日に開かれた両者の話し合いで決定。住民らは同団体の林俊彦代表らの案内で、施設内の犬舎や犬を走らせる「ドッグラン」などを視察し、排水設備の設置状況などを確認した。
視察後、期成同盟会長の大森六己市議は「犬の尿などがこのまま地下浸透で処理されるのでは、住民の理解は得られない。改めて対策を要望したい」と語った。一方、団体側は「排水方法に問題はなく、試験的にでも犬を持ち込んで住民に見てもらいたい」としている。【近藤修史】
毎日新聞 2007年11月11日