写真の石:所蔵(上)石戸谷秀一 (中)牧野喜美雄 (下)中里和人
BOOKLET
『石はきれい、石は不思議 -津軽・石の旅-』
2007年9月刊行
本文72ページ(カラー60ページ)
定価:1575円(税込)
INAX出版
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いろ、かたち、もよう、さまざま
見つけて、見つめて、足もとの宇宙
一面真っ白な雪景色が似合う津軽地方。
そのイメージからは想像できないほど色とりどりの石ころたちに出会う。シマシマ、ブツブツ模様など表面の表情や形も多様だ。手のひらにのせて握る心地よさを感じながら、あっという間に石拾いに夢中になってしまう。この地方は、錦模様の石、さまざまな色や模様の玉髄が見つかることで知られ、それらに魅せられた人々の歴史は縄文時代にまでさかのぼる。津軽は日本でも有数の美しい石の宝庫だ。
いったいなぜこの津軽半島にそれほどの美しい石が存在するのだろうか。人類よりもはるかに長い時を経て地表にあらわれた石。そのダイナミックな成り立ちと、中に閉じ込められた小宇宙の神秘に想像を掻きたてられる。
本企画では、海辺、川原などで静かに個性を輝かせる多様な石たち、そして、津軽の地で長年にわたる石拾いの達人らによる石コレクションをとおして津軽の石の魅力に迫りながら、古来より人々が託してきた石への想いや石を拾うことの楽しみといった石と人との関わりやその成り立ちなどさまざまな視点から石の世界を巡る。
展示にあたり、関係のみなさまには多大なるご協力を賜りました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。
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