2007年11月10日 [土]
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原告側の「ねつ造」指摘 岩波訴訟

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原告側の「ねつ造」指摘 岩波訴訟

 沖縄戦中、渡嘉敷・座間味両島で起きた「集団自決」(強制集団死)をめぐり、岩波新書「沖縄ノート」などで日本軍の隊長命令だったと記述され名誉を傷つけられたとして、戦隊長だった梅澤裕氏(90)らが岩波書店と作家の大江健三郎氏に出版差し止めなどを求めている訴訟で、9日に原告・被告の本人尋問が行われるのを前に「沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」が6日夜、那覇市古島の教育福祉会館で事前集会を開き、約40人が参加した。
 津多則光沖国大非常勤講師は原告の梅澤氏や戦隊長だった故赤松嘉次氏のこれまでの証言や文書一つ一つを検証し「ねつ造」「うそ」と指摘した。「彼らが座間味島、渡嘉敷島で何をしたかをしっかり明らかにし、追及をこれまでの住民側と合わせて行っていくことが重要だ」と話した。
 また、高嶋伸欣琉大教授が教科書検定問題に関して、5日に文部科学省教科書課の松木秀彰課長補佐を訪ねたことに触れ「執筆者からの訂正申請を承認するのも望んでいるが、それで解決ではない。文科省はミスを認めようとしないが、過去にはミスを認めた事例もある。文科省の責任を明確にし、自身の責任で直すというルールを作りなさいということを伝えた」と報告した。

(11/7 9:52)

 
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