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タシケントで上海協力機構首相会議、温総理が演説

2007年11月03日

 上海協力機構加盟国のの第6回首相会議が2日、ウズベキスタンの首都タシケントで開幕した。加盟国からはカザフスタンのマシモフ首相、中国の温家宝総理、キルギスのアタンバエフ首相代行、ロシアのズブコフ首相、タジキスタンのオキロフ首相、ウズベキスタンのミルズィヤエフ首相、オブザーバー国からはイランのダヴーディー第1副大統領、モンゴルのエンフサイハン副首相、インドのアフメド外務担当相、パキスタンのカスリ外相が出席。さらにアフガニスタンのマスード第1副大統領も議長国の賓客として出席した。

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各国首相、上海協力機構事務総長らの記念撮影

 今回の首相会議では、8月のビシュケクサミットにおける合意事項と「加盟国長期善隣友好協力条約」の全面的な履行、そして各分野の実務協力の推進が課題となった。

 温総理は演説の中で「現在の国際情勢は複雑に入り組んでおり、『3つの勢力(テロリズム・分離主義・過激主義)』や麻薬密輸など、安全保障上の非従来型の脅威が域内の人々の安寧を脅かしている。経済発展と民生改善は域内各国の差し迫った必要であると同時に、本地域の長期安定を促進する効果的なルートでもある。域内経済協力の深化は各国・各国民の根本利益に合致する」と強調した。

 温総理はまた、上海協力機構の実務協力のレベルをさらに引き上げるため、次の提案を行った。

 (1)法律・政策面の協調を強化し、貿易・投資環境を不断に改善し、最終的に通関・品質検査・輸送・投資など各分野の協力への加盟国企業の参加に向けた環境整備を行う。

 (2)協力体制を整備し、農業や科学技術など新分野の協力を重点的・段階的に開始する。初の農業高官会議を年内に中国で開催する。

 (3)優先分野のネットワーク事業を推進し、モデル事業の迅速な始動を確保し、加盟国間の道路網・通信網・電力網の建設事業を積極的に実施し、エネルギー・交通・通信分野のモデル事業の選定作業を加速する。

 (4)相互間の経済政策の研究と策定を強化し、情報交流を推進する。

 会議後、首相らは共同コミュニケなどに署名し、共同会見に臨んだ。

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