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経済

アジア通貨市場はペソが7年ぶり高値に上昇、ドルの下落で

11月9日13時14分配信 ロイター


アジア通貨市場はペソが7年ぶり高値に上昇、ドルの下落で

 11月9日、午前のアジア通貨市場では、米ドルが下落幅を拡大していることを背景に、フィリピンペソが7年ぶり高値に上昇している。写真は10月、マニラで撮影(2007年 ロイター/Cheryl Ravelo)

 [シンガポール 9日 ロイター] 9日午前のアジア通貨市場では、フィリピンペソが7年ぶり高値に上昇している。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が、米経済に対して厳しい見方を示したことを受けて、米ドルが下落幅を拡大していることが背景。
 米ドルは対ユーロで、1.4739米ドルに下落し最安値を更新。その他の主要通貨に対しても十数年や二十数年ぶりの安値に下落している。バーナンキFRB議長が、米経済が減速するとの見通しを示したことから、追加利下げ観測が高まった。
 サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)に関連した評価損を計上する金融機関が今後も出てくるのではとの懸念も米ドル相場を圧迫している。
 これらが、アジア通貨の支援材料となっている。
 ペソは一時1米ドル=43ペソの水準に上昇した後、すぐに上げ幅を拡大、2000年6月以来の高値となる42.82ペソをつけた。前日終盤から1%高い水準。
 トレーダーは、ペソ高の理由として、株式市場に海外から大量の資金が流入するとの期待、海外就労者からの送金、フィリピン中銀がドル買い介入を実施していないこと、ドルの幅広い下落を挙げている。
 マニラのトレーダーは「43ペソの水準は維持されるだろう。中銀がどの水準でドル買いに動くかが、注視される」との見方を示した。
 フィリピン中銀はこれまで、ペソ高を抑制するため、積極的に介入を行ってきた。同国の外貨準備は今年に入って41%増加している。
 一方、アナリストらは、食品や原油価格の上昇によるインフレ圧力を抑制するため、中銀は緩やかなペソ高は歓迎する、とみている。別のトレーダーは「海外就労者の送金はクリスマス時期に増える見込みであるため、ペソ上昇はこれからも続くだろう」との見方を示した。
 そのほかのアジア通貨は、ペソに比べると小幅な上昇にとどまった。インドネシアルピアは0.35%上昇し1ドル=9115ルピア付近、シンガポールドルは横ばい、マレーシアリンギは0.25%高の1ドル=3.3210リンギとなっている。

最終更新:11月9日13時14分

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