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【社会】鉄筋128本不足、工事中断 超高層マンション 清水建設が施工ミス2007年11月7日 夕刊
千葉県市川市のJR市川駅南口に建設中の地上四十五階建て再開発ビル内のマンション「ザ・タワーズ・ウエスト プレミアレジデンス」で計百二十八本の鉄筋不足があったことが七日、分かった。工事は現在、三十階で止まっている。大手ゼネコンの清水建設(東京都港区)は施工ミスを認め、強度不足を解消するため補修する方針。 同社は、鉄筋を使った建設中の建築物すべてについて、鉄筋の数などに問題がないか調査を始めた。対象は二千−三千件になるとみられる。 市川市と清水建設によると、このビルは、二十五−二十九階の柱六十本、三十階の四本の計六十四本で各二十二本必要な鉄筋(直径約五センチ、長さ約四メートル)が二本ずつ足りなかった。第三者機関に耐震強度などについて評価書の交付を受ける「住宅性能表示制度」の任意検査で先月発覚した。 清水建設広報部は、鉄筋業者が柱に鉄筋を入れるための定規「テンプレート」を加工する際、誤って鉄筋の穴が二本少ないテンプレートを造ってしまったと説明。担当者も十分に確認しなかったという。「補修で強度を確保し工期も守る」としている。 ビルは同市が進める駅前再開発事業で建設されている複合機能ビル二棟のうちの一棟。一、二階にスーパーなど、三階に図書館や託児所が入り、五−四十四階が五百七十三戸のマンションになる計画。二〇〇五年十月に着工し、〇九年一月に完成、同三月に入居を開始する予定。マンションは完売しているという。 同市同駅南口再開発事務所は「市の顔になる建物で施工ミスがあったことは大変遺憾だ。補修するなどして設計図通りにビルを完成させ、引き渡してもらえると考えている」と話している。
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