久しぶりに行ったお馴染みの公園へ行く途中に、橋がかかっている。
レンガ作りの、その趣きある橋の欄干に「ロダンの考える人」の如く、あのポーズで乗っかっている人がいた。
スゴイ所にのっかっちゃってーーっと、足早に通り過ぎようとしたら
「○○(私の姓ではなくて、名前)さん!」を呼ばれた。
ハテ?あれまっ!蟹腹君じゃない!
どうしたのその頭!ロンゲは?キューティクルも何も残ってなかったパサパサの髪の毛は?
と、あまりブシツケにならなように、無礼な質問を矢継ぎ早にしたら
「あっ、今日はモトッスネ?」と言う。
相変わらず通訳がほしい会話だ・・。
元の顔=スッピン=モトッスの事らしい。
ゲロゲロ、眉毛も描いて無かった・・・。
お月見の夜に息子の事をボヤいていた蟹腹君のあの父ちゃんと、これからの事を話し合ったそうだ。
蟹腹君が望む、スケボーのプロで食べていくのは限界があろうし、趣味としてやって行け!そして正社員なりの仕事に就け!と。
蟹腹君も限界を感じていたし、今まで自由にさせてくれていた親を安心させないと、などと考えて断髪式を床屋で一人で済ませて、昨日までの楽しかった日々の別れを、橋の上でしていたそうだ。
哀愁漂う大切な時間に、目障りなモノが通りかかったんだね、ごめんよ。
じゃあ、そこの自販機で何かあったかい物でも買って、前途祝勝会でもやろうと二人で自販機の前に立った。
夕方は肌寒い。
あったかい物を!ゲロゲロ・・・冷たい物を押しちまった・・。
蟹腹君はすかさず、「自分、これ貰うっす」と言う。なんて良い子なんだ。
じゃあ、私も冷たい物を。と言ったら「冷えるっすよ、身体に良くないっす」という。
んだね、チミの母ちゃんと同じくらいの齢だかんねーーー。と一気に年齢のギャップを思い知らされる。
二人で芝生に座って缶臭いコーヒーを飲みながら話した。
蟹腹を生かせる、警察官か消防士になるための専門学校に通うそうである。
警察も、宮内庁の方々の護衛をする方に興味があるそうだ。
チミの様な人がいたら、雅子様の気も少しは晴れるかもしれないね。
でも、その話し方が先決だね。話し方教室に通うように蟹腹君の母ちゃんからも言われたそうだ。
本当に素直な良い青年だ。
蟹腹君が晴れて希望通りの職業に就いたならば、オバハンはお世話になる事のない様に規律正しく生きて参る所存であります!
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