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ホームレスの4人に1人が退役軍人、若者も 米調査

2007.11.08
Web posted at:  19:57  JST
- CNN/AP

ワシントン──米国内のホームレスのうち、約4人に1人が退役軍人で、この中には近ごろイラクやアフガニスタンから戻ったばかりの若い世代も多く含まれていることが、米ホームレス支援団体の調査で明らかになった。ホームレスとなった退役軍人には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や薬物中毒問題を抱えている人が多く、包括的な支援が必要だと訴えている。

米国におけるホームレス問題について広く調査、支援する団体「National Alliance to End Homelessness」は8日、米退役軍人省と国勢調査局の2005年資料を基に、ホームレスにおける退役軍人の割合などについて調査。

その結果、ホームレス74万4313人のうち、退役軍人が19万4254人を占めたという。

また、長期間にわたって、もしくは繰り返しホームレス状態に陥る元兵士は、約4万4000─6万4000人に達すると指摘。

さらに、収入の半分以上を住居費が占め、ホームレスに陥る危険性が高い人々は、46万8000人に及ぶとしている。

一方、退役軍人省は、サイゴン(現ホーチミン)陥落から12年経った1987年から、退役軍人のホームレス問題に取り組んでいる。支援を開始した20年前当時、退役軍人のホームレス数は25万人で、30万人を超えていた2003年と比較すれば、大幅な減少と見る向きもある。

しかし、ホームレスの中には、ベトナム戦争ではなく、イラク戦争やアフガニスタン紛争から帰ってきた若者も多い。

例えば、ウィスコンシン州の州兵としてイラクに従軍したジェイソン・ケリーさん(23)は帰国後、より良い仕事を求めてロサンゼルスにやってきた。

しかし、アパートを借りていないために仕事に就けず、仕事に就いていないからアパートを借りられないという悪循環に陥り、手持ち金が尽きるまで週300ドルのモーテルで過ごした後は、退役軍人支援団体のシェルターに身を寄せている。

ケリーさんは、「これまで兵隊としての訓練しか受けておらず、その経験は市民社会では必要とされていない」と語っている。PTSDの症状が出ているが、大学への進学を決め、シェルターから出られる日を待っている。

退役軍人におけるPTSDなどの問題は深刻だ。

退役軍人省のホームレス支援プログラムで援助を受ける元兵士のうち、45%が精神的疾患の症状を見せており、75%以上が薬物に手を出している。さらに、この2つの問題を両方抱えているのは、35%に達している。

米国では歴史的に、戦争から復員してきた多くの兵士がホームレスになっている。第一次世界大戦終了後には、ホームレスになった数千人の兵士が、政府にボーナスを求めて決起している。ベトナム戦争後にも、不景気な世相のために、多くの復員兵が職に就けなかった。

退役軍人のホームレス問題解決を訴える同団体は、2006年のホームレス数は49万5400人に及ぶと推定。今後5年間にわたって、恒常的にホームレス状態の元兵士のために、年間5000戸の住居の設置を提案。「住む場所」の提供が、退役軍人支援の柱になると訴えている。




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