特に従来 Windows9x/Me でネットワークを構成し、Windows 2000 や XP を追加した場合、お互いのネットワーク共有にアクセスできない場合があります。 ここでは、ネットワーク共有に接続できない場合にチェックすべき項目をリストし、各項目をクリアしていくことで、共有にアクセスできない問題の解消を手助けします。
Windows95 は標準で TCP/IP がインストールされていません。 Windows98 以降は、LAN アダプターを追加すると、標準で TCP/IP がインストールされますが、TCP/IP が削除されていたり、構成されていない場合、正しく通信できない場合があります。
従来のネットワークで NetBEUI による通信が行われている場合、XP にも NetBEUI プロトコルを追加した方がよい場合があります。 XP に NetBEUI プロトコルを追加するには「Windows XP で NetBEUI は使えませんか?」を参照してください。 なお、チェック2 以降は、TCP/IP での通信を前提に記述されます。
TCP/IP が構成されていても、正しいアドレスが設定されていない場合、互いに通信することができません。 双方の PC で次の手順を実行し、有効なアドレスが設定されていることを確認してください。
双方の PC 間にルーターが存在しない場合 (例えば、同じ HUB やダイヤルアップルーター、ADSL モデムに接続されている場合) サブネットアドレスが違うと通信できません。 Subnet Mask が 255.255.255.0 なら、IP Address の左 3 オクテット (例:192.168.0)、Subnet Mask が 255.255.0.0 なら、IP Address の左 2 オクテット (例:172.16) が同じでなければいけません。
互いに TCP/IP がインストールされており、正しい IP アドレスが設定されていることが確認できたら、相手に対して ping を実行します。 ping の実行方法は「基礎講座:ping の使い方」を参照してください。
これで接続可能な場合、接続に関する本質的な問題はないと考えられます。 相手が Windows 2000/XP で、この手順でユーザー名やパスワードの入力を求められる場合、次のチェック8 に進んでください。
チェック7 でユーザー名とパスワード (Windows NT/2000/XP クライアント) もしくは IPC$ のパスワード (Windows9x/Me クライアント) を求められる場合、アクセスする側にログオンしたユーザー/パスワードが、アクセスされる側に登録されていないことが原因です。ただし、Windows XP の共有は強制的に Guest としてアクセスされるため、パスワードを求められることはありません。(XP Professional で「簡易ファイルの共有」を解除したときは、以下の手順に従ってください。)
アクセスする側にどのようなユーザー名でログオンしているかは、次の手順で確認できます。
Windows9x/Me は 12 バイトを超える共有名を認識できません。 Windows 2000/XP で、長い共有名を使っていないことを確認してください。 また、日本語を含む共有名も問題を起こすことがあるため、問題が起きた場合は 12 文字以内の英数字だけの共有名でテストすることをお勧めします。