山田洋行元専務を逮捕 業務上横領容疑 東京地検特捜部2007年11月08日18時32分 軍需専門商社「山田洋行」(東京都港区)元専務の宮崎元伸容疑者(69)=日本ミライズ前社長=が昨年、山田洋行の米国子会社から約1億円を不正に引き出し、他に流用した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は8日、宮崎容疑者らを業務上横領容疑などで逮捕した。特捜部は、宮崎元専務から200回を超えるゴルフ接待などを受けていた守屋武昌・前防衛事務次官(63)が、装備品納入などで便宜供与した事実はないかなど癒着の解明も進める。 調べによると、宮崎元専務は退社前、山田洋行の米国子会社「ヤマダインターナショナルコーポレーション」が銀行口座で管理していた株売却益約1億円を、当時の子会社社長(70)に指示して日本に送金させた。その後、山田洋行側に返金せず、横領した疑い。 宮崎元専務は昨年6月、山田洋行の経営権をめぐり、オーナー側と対立して退任。同年9月に軍需商社・日本ミライズを設立して社長に就任した。元専務は、送金させた約1億円のうち、少なくとも約3000万円をミライズ社の資金調達に流用していた疑いが持たれている。 守屋前次官は先月に衆院で行われた証人喚問で、宮崎元専務側に便宜を図ったかどうか問われ、「一切ございません」と全面的に否定した。
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