2007年11月03日

「クローズZERO」の大ヒットとアニメ業界の窮状をちと思う。

いわゆる「ヒットマンガ」にはオタクが読んでいないマンガっつーか、「ヤンキー(アウトロー)マンガ」が数多く含まれるのだな。「クローズ」もそうだが他にも「BAD BOYS」や「湘南爆走族」など、「雑誌を支えるだけの力」を持った作品だけでも枚挙に暇がないほど。あ〜「たいまんぶるうす」が超読みてえ。どっかのマンガ喫茶に全巻揃ってないものか。
たいまんぶるうす 博多編


んで、出版社にとってのドル箱コンテンツである(あった)ヤンキー(アウトロー)マンガは、アニメとの親和性がすこぶる低い。いわゆる「青少年への影響に考慮して」って奴で、深夜に放映されたギャグアニメ「魁!クロマティ高校」でも、不良はタバコを吸ってないし「ぶっ殺す」は「ぶっ転がす」と言い換えられる有様だ。これに比べりゃ、最近の萌えアニメの自主エロ規制などまだまだザルも同然であるよ。それはさておき、アニメ業界はヤンキー(アウトロー)マンガ、という優良コンテンツをただ指を銜えて見ているしかなかった。そのため、「アニメに出来るマンガ」の中では、腐女子とオタクが一番声の大きなお客になってしもうたのだな。不幸なことに。
エヴァンゲリオンの優れているところは、トウジというキャラクターに「ヤンキー的振る舞い」をさせてバランスを取ったところだろう。あれが無ければ、エヴァンゲリオンもただの「オタクコンテンツ」で終わっていたかもしれない、とさえ俺は思う。
「エヴァに乗って戦えば、自分に新たな価値や居場所が見つけられる」ってのは、まんまヤンキーとバイク(暴走族)の関係だしな。「疾風伝説 特攻の拓」でいえば、シンジが浅川拓で、トウジが鳴神秀人。赤木リツコがレディースのOGでサラシ巻いてたりすれば完璧だったのだが(何がだ)。それじゃヨネケンのエロ漫画じゃねえか。「決断主義」とか寝言こいてる連中に決定的にかけている視点とは、つまりはそういうことであるよ。よう知らんけど。

んで、最近の「週間少年ジャンプ」にはヤンキー(アウトロー)マンガと呼べるものは無いが、そのフォーマット(キャラ配置)などを慎重に精査すると、ヤンキーマンガのそれであることが少なくない。まあ、「幽遊白書」などは連載当初(読みきり含む)はモロにヤンキーマンガであったし、「テニスの王子様」なんて、ありゃやってることは「北斗の拳」だしな。リョーマがケンシロウで手塚がラオウだと気づけばテニプリは100倍面白い。

結論っちゅーか、取り留めの無いまとめとしては(日本語がおかしいが)、「直球でヤンキーマンガ」はアニメに出来ないが、そのテイストをうまく取り込んだ作品はヒットする。つーか、その要素は無視できねえのではないかっちゅー話。

hayashida2007 at 21:21トラックバック(0)  この記事をクリップ!

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